IHI株主総会、巨額損失めぐり社長辞任求める声も
[東京 18日 ロイター] IHI(7013.T: 株価, ニュース, レポート)は18日午前に臨時株主総会を開き、プラント事業の巨額損失により過年度決算を訂正した経緯を説明した。株主からは釜和明社長の辞任要求など、経営陣に対する厳しい声が相次いだ。
午前10時から始まった総会には764人の株主が出席した。質問に立った複数の株主が「株価下落で大損した」と経営陣を非難。さらに「(決算訂正は)粉飾と思われても仕方がない」、「社長ら取締役は経営する能力がない。辞めてはどうか」などの意見が出た。
議長役の釜社長は「株式市場の信頼を損ねたことを深く反省する」と陳謝。経営陣の責任については、役員の報酬をカットしたことを説明したうえで「私としては今後も社長の席にとどまり信頼回復に努めたい」と語った。また、業績悪化を認識したのは昨年7月よりも以前だったのではないか、との質問に対して「全社として把握したのは7月23日の取締役会。4月、5月の時点では、個別工事で下振れ懸念が出ているが(業績の)計画は守れるとの報告だった」と説明した。
総会は3時間23分で閉会。社外取締役に迎えるNTTデータ(9613.T: 株価, ニュース, レポート)の浜口友一取締役相談役を含め、取締役5人の選任を議案どおりに承認した。
IHIは昨年9月、プラント事業のコスト見積もりが不適切だったため、多額の損失が発生したと発表。12月に2006年9月中間期と07年3月期の決算を訂正した。07年3月期は連結営業損益を246億円の黒字から56億円の赤字に修正した。
上場廃止基準に抵触する恐れがあるとして審査した東京証券取引所は今年2月、「意図的な行為は確認できなかった」と発表。上場廃止にはしなかったが、内部管理体制に不備があるとして「特設注意市場銘柄」の第1号に指定した。
(ロイター日本語ニュース 久保 信博)
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