野村証券社員ら、インサイダー容疑で監視委が調査

2008年 04月 22日 08:24 JST
 

 [東京 22日 ロイター] 野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の野村証券の社員らがインサイダー情報をもとに株式を売買し、不正な利益を得た疑いがあることが分かった。

 複数の関係者によると、インサイダー取引の疑いが持たれているのは、企業買収(M&A)を扱う企業情報部に所属していた中国人男性社員で、現在は香港のグループ会社に勤務している。

 22日付の日本経済新聞によると、同男性社員(30)と知人2人の計3人は、野村内部にあるM&Aや企業再編にともなう株式公開買い付け(TOB)の情報を利用し、21銘柄の株式を売買して約4000万円の利益を得ていた疑いが持たれている。報道によると、証券取引等監視委員会は、証券取引法(現金融商品取引法)違反容疑で調査を進めている。

 野村証券の企業情報部は、M&Aのアドバイスや仲介を手がける野村証券の中枢。M&Aのリーグテーブルで野村証券は、例年首位の実績を持つ。野村社内では「その担当者がこんな不祥事を起こすとは」と落胆の声が漏れる。

 証券会社の社員が関与するインサイダー取引としては、2003年7月、総合商社の旧ニチメン(現双日(2768.T: 株価, ニュース, レポート))による子会社(旧ニチメンインフィニティ)株の公開買い付け(TOB)について、内部情報を入手し公表前に旧ニチメン株を買ったとし、野村証券企業金融部の課長(当時)がインサイダー取引容疑で監視委に告発された事件があった。

 この取引をめぐっては、大和証券SMBCの元社員2人も同容疑で監視委から告発され、大手証券の不祥事は業界に衝撃を与えた。

(ロイター日本語ニュース 江本 恵美記者)

 
 
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