リッツ・カールトン、アジアのホテル需要は一時的に弱含むと予測

2008年 04月 27日 09:19 JST
 

 [香港 22日 ロイター] ホテル運営で世界第3位の米マリオット・インターナショナル(MAR.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下の高級ホテルチェーン、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー(本社メリーランド州)のサイモン・クーパー社長兼最高経営責任者は、アジアの主要な経済中心地にあるホテルの需要が、企業による支出削減の動きを背景に一時的に弱含むとの予測を明らかにした。

 ロイターとのインタビューで22日に語った。

 ザ・リッツ・カールトンは世界23の国と地域に計70のホテルを展開。富裕層の旅行客とビジネス利用客向けのセグメントで、フォーシーズンズ・ホテル、インターコンチネンタル・ホテル・グループ(IHG.L: 株価, 企業情報, レポート)、ウィンダム・ワールドワイド(WYN.N: 株価, 企業情報, レポート)、スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド(HOT.N: 株価, 企業情報, レポート)と競合関係にある。

 現在、中国、日本、インドネシア、シンガポール、インドを含むアジア地域に13のホテルを展開する同社では、2010年の末までにこの数を約20に増やす計画。クーパー社長によると、アジア地域からの収入が同社の総収入に占める割合は、2007年時点で25%。これが2010年には30%に増える見通しだという。

 しかしながら、アジア地域の成長の堅調さにもかかわらず、米経済の減速の長期的影響が今後数年の間に表面化してくることが予想されるため、同社の事業拡大ペースは緩やかなものとなるとしている。同社長は「もしも3年後にホテルの新規オープンが現在より少なくても驚きはない」とした上で「(2001年9月11日の)米同時多発攻撃事件後の状況に少し似ている。(当時も)一時的な小康状態があった。おそらく2012─2013年には新規プロジェクトの立ち上げが少なくなる」と説明。中でも「金融サービス市場との関連がより強いシンガポール、香港、上海で(需要の)鈍化がみられるだろう」と述べた。

 <中国、「バリ」とは別物>

 高級ホテルの経営においてパフォーマンスの重要な指標となる1室当たりの売上高(RevPAR)は、2008年の世界的な旅行者動向が低調と予想されるにもかかわらず、ザ・リッツ・カールトンではことし5─8%の伸びを見込んでいる。また、同グループは2010年までに、中国の広州、海南島の三亜、深セン、香港の九龍、上海とマカオでのホテル展開を予定。クーパー社長は「中国はバリやプーケットとは別物」と前置いた上で「しかし宿泊料金という面では、採算が取れる場所だ」と語る。

 マリオット・インターナショナルが今月発表した四半期の純利益は、前年同期に比べ34%ダウンとなる1億2100万ドル(1株利益は33セント)。これは、ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想平均と一致。前年同期は1億8200万ドル(1株利益は44セント)だった。  続く...

 
 
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