再送:足元経済は下振れ、機動的に政策運営=日銀総裁

2008年 05月 1日 07:11 JST
 

  [東京 30日 ロイター] 日銀は30日、「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を公表し、「現在のように不確実性が極めて高い状況のもとで、先行きの金融政策運営についてあらかじめ特定の方向性を持つことは適当ではない」とした。

 その上で「経済・物価の見通しとそのがい然性、上下両方向のリスク要因を丹念に点検しながら、それらに応じて機動的に金融政策運営を行っていく」との方針を示した。10月時点では金融政策運営について「金利水準は引き上げていく方向にある」、「引き上げのペースについては、予断を持つことなく、経済・物価情勢の改善の度合いに応じて決定する」としていたが、この基本方針を転換した。

 白川方明総裁は記者会見で、この点について「前回までの展望リポートでは、それまでの経済・物価見通しを前提として、金利の水準調整をしていくという(引き上げ方向の)大きな方向感があったが、今回は足もと経済が下振れしている。それ以上にリスク要因が大きくなっているので、そうであれば金融政策のスタンスを分かりやすく説明していくという観点から、『機動的に』という表現が一番よいと判断した」と説明した。 

 <08年度は下振れリスク大きい> 

 展望リポートでは、2008年度から09年度にかけて「おおむね潜在成長率並みの緩やかな成長を続ける可能性が高い」との見解を示したが、同時に「海外経済や国際金融資本市場をめぐる不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響など景気の下振れリスクに最も注意する必要がある」と警戒感も示した。

 白川総裁は「08年度を展望したときに、景気の上振れと下振れのどちらの重点を置いているかというと、下振れの方に力点を置いている」と説明。実際、今回初めて公表した「リスク・バランス・チャート」(各政策委員が見通しが上振れまたは下振れる可能性について想定した確率分布を集計したもの)では、08年度実質国内総生産(GDP)の見通しの分布が下方向に偏っており、委員は上方リスクに比べて下方リスクが高いと考えている姿が浮き彫りになっている。

 7人の政策委員が予想する08年度実質GDPの中央値は前年度比プラス1.5%と、昨年10月時点の同2.1%から下方修正となった。最大値と最小値を除いた大勢見通しは同プラス1.4%―プラス1.6%。

 一方、初めて公表する09年度予想は、大勢見通しがプラス1.6%―プラス1.8%、中央値はプラス1.7%となっている。   続く...

 
 
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