中国は人民元の上昇加速を維持すべき=米財務次官
[ワシントン 9日 ロイター] マコーミック米財務次官(国際金融担当)は9日、上海の金融フォーラムで講演し、中国は人民元の上昇加速を維持し、金融部門の改革を推進すべきだとの認識を示した。
同次官はまた、元高は中国国内への投資拡大を促すとの見方も示した。
ワシントンで配布された講演原稿によると、同次官は「昨年10月以降の人民元の上昇ペース加速を歓迎する。中国指導部は、この速いペースを維持すべきだ」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)はインフレ抑制に取り組んでおり、人民元は今年1─3月に4.2%上昇した。
ただ、4月以降は上昇ペースが大幅に鈍っており、市場では中国当局が元高容認姿勢を転換したのではないかとの見方も浮上している。
同次官は、一部の中国当局者が、世界的な金融市場の混乱を理由に「金融部門改革の緩和や停止」を主張するのではないかと懸念していると発言。
そのうえで「中国の友人たちが、市場の混乱から学び、すでに着手した抜本的な金融部門改革をさらに進めていく決意をあらたにすることを望む」と述べた。
中国経済は、市場の混乱を比較的順調に乗り切っているとも指摘。中国経済は昨年との比較では減速しているが、インフレや過剰投資といった懸念要因を考えると、景気減速はむしろ望ましいことかもしれないとの認識も示した。
同次官は「金融市場を外資に開放すれば国内金融機関の立場が危うくなる、という中国の一部の懸念は認識しているが、われわれは、外資の参加を増やすことで、中国企業を含む市場のすべての企業がチャンスを広げることができると考えている」とも述べた。
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