4月生産は悪くない、IT生産財は在庫調整の可能性=経済財政担当相

2008年 05月 30日 11:19 JST
 

 [東京 30日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相は30日午前の記者会見で、生産動向について、全体としてそれほど悪くはないと評価しながらも、IT関連の生産財は在庫調整に入っている可能性があるとして先行き警戒感を示した。

 経済産業省が発表した4月の鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比0.3%低下の106.2となり、2カ月連続の低下となった。ロイターの事前予測調査では前月比マイナス0.3%と予想されており、発表された数字は予想と一致した。

 大田担当相は、生産動向について「全体としてそれほど悪くない」と評価。ただ「IT関連の生産財は在庫調整に入っている可能性がある」とも指摘し、電子部品・デバイスの動向には特に注意が必要との認識を示した。  

 国内物価動向については、4月の石油製品・その他特殊要因除く消費者物価指数(コアコアCPI)が前年比プラス0.6%となったことを受けて「デフレ脱却に向けて前進している」との認識をあらためて示した。

 同時に「これが持続可能性を持つかどうかは、もうしばらく様子をみる必要がある」とも指摘。その理由について「原材料価格高を受けての物価上昇だけだと、いずれ企業収益を圧迫していくので、賃金上昇に結びつかない。物価上昇が賃金上昇に結びついて、その状況が続くと完全にデフレから脱却したとみることができる」と説明した。

 総務省が発表した4月の家計調査によると、季節調整済み全世帯消費支出は前月比0.7%の減少となった。大田担当相は「4月は天候が悪かったので、それを考えると思ったほどのマイナスではなかった」と指摘した上で「消費の実力はそれほど弱くはない」との見方を示した。

 総務省が同時に発表した労働力調査によると、4月の完全失業率(季節調整値)は4.0%となり、前月比上昇となった。ロイターが事前にまとめた民間予測調査では3.9%と予想されていた。

 一方、厚生労働省が発表した4月有効求人倍率(季節調整値)は0.93倍で、前月比0.02ポイント低下し、2005年3月(0.93倍)以来の低水準となった。ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は0.94倍だったが、それを下回った。  続く...

 
 
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