中国、外貨準備の増加は貿易黒字やFDI以外にも要因=中銀総裁

2008年 05月 30日 16:19 JST
 

 [北京 30日 ロイター]  中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁は、中国の外貨準備の急増について、単に貿易黒字と海外直接投資(FDI)によってもたらされたものではなく、国際収支のさまざまな勘定が背景にあると述べた。

 中国の外貨準備は世界最大で、第1・四半期に1540億ドル増加した。

 ロイターは26日、統計に詳しい関係筋の話として、4月末時点の中国の外貨準備が1兆7566億6000万ドルと、前月比744億6000万ドル増加したと伝えた。増加幅は過去最高を記録した。

 周総裁は中銀のイベントの後、記者団に「異常な理由によるものではない。問題の分析には、あらゆる国際収支の内容に関する包括的点検が必要だ」と述べた。総裁は4月の数値に言及しなかった。

 アナリストは、貿易黒字とFDIを加算するところから外貨準備の変化に関する分析を始める。

 1─4月の貿易黒字とFDIの合計は、同期間の外貨準備の増加幅を大きく下回り、エコノミストらを当惑させている。この結果、人民元のさらなる上昇を期待した投機資金の流入が準備の増加の背景にあるとの結論が導き出された。

 周総裁はこの分析アプローチについて、あまりにも単純との見方を示したが、「ホットマネー」の問題については触れなかった。

 総裁は「貿易黒字とFDIだけを見ているのであれば、すべてをカバーしていないことになる」と述べた。

 総裁は「例えば経常収支には、サービス収支や所得収支も含まれる」と指摘。さらに「現在の金融市場はますます洗練されてきている」と述べた。この発言は、外貨準備の水準に影響を与える通貨スワップや先渡し契約、そのほかのデリバティブ商品の取引の増加について述べたものとみられる。

 
 
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