政治家はポピュリズムの弊害を感じてほしい=歳出圧力増で西室財政審会長
[東京 3日 ロイター] 財政制度審議会(首相の諮問機関)の西室泰三会長は3日、2009年度予算編成に関する建議の提出後に会見し、次期衆院選などをにらんで政治的に歳出増圧力が強まりやすい現状を踏まえ、「ポピュリズムの政治の弊害を政治家は感じてほしい」と強調した。
財政審が額賀福志郎財務相に提出した建議では、日本の財政状況は主要先進国の中で最悪と位置づけ、金利上昇に対してぜい弱な状態が続いていると指摘。それにもかかわらず、さまざまな分野における歳出増大圧力が一段と強まっていることを懸念、財政健全化への取り組みの重要性を訴えている。
3日の財政審では、出席した委員からも「予算編成作業がまだ始まっていないのに、予算の分捕り合戦が始まっている」「大きな歳出増圧力の中で、骨太の方針に歳出改革の堅持の精神をどう書き込むかが焦点」など高まる歳出増圧力を警戒する声が相次いだ。
西室会長は大衆迎合的になりやすい現在の政治状況を憂い、「歳入の裏づけが全くなしで、歳出のみを論議することは非常に甘い言葉になる。その先は、明らかに財政赤字の増大になる」と指摘。
その上で「政治家は本当に国の将来を考えて対応していく決心を持ってほしい」と強調した。
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