米自動車市場に地殻変動、小型車シフトが本格化
[デトロイト/東京 4日 ロイター] 米国自動車市場が転換期を迎えた。各社が現地時間の3日に発表した5月の販売台数は、ガソリン価格の上昇を背景に、乗用車の比率がライトトラックを逆転。乗用車に強い日系メーカーのシェアが初めて40%を突破した。
さらにゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nが北米の大型車工場4カ所を閉鎖することも発表し、市場は完全に大型車から小型車へシフトしつつある。だが日系メーカーにとっても、米景気減速で自動車市場全体が縮小している上に、小型車は利益率が低く、手放しでは喜べない状況だ。
5月はホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の「シビック」や「アコード」、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)の「カムリ」や「カローラ」といったセダンの販売台数が、フォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)のピックアップトラック「Fシリーズ」を上回った。1991年以降初めてのことで、ガソリン価格上昇を背景に、燃費効率の良い車に消費者の関心が移っていることが浮き彫りになった。全体でも乗用車の販売比率が5割を上回り、ライトトラックを抜いた。
「今月は自動車業界にとって分水嶺。(Fシリーズが抜かれたのは)その兆候だ」と、米国トヨタ販売からフォードのマーケティング責任者に転じたジム・ファーリー氏は言う。
<日系メーカーのシェアが初めて4割突破>
大型車の不振に伴って、米ビッグスリーの5月の販売台数は軒並み前年比2ケタ落ち込んだ。ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nは30%、フォードは19%、クライスラーは28%それぞれ減少。一方、ホンダの販売台数は11%増加し、クライスラーを初めて上回ってシェア4位に浮上した。日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)は4%増加。大型車の販売台数が比較的多いトヨタは8%減となったものの、首位GMとの差を縮めた。日系メーカーのシェアは42.5%と初めて4割を突破し、ビッグスリーの44.4%に肉薄した。
アメリカンホンダのディック・コリバー販売副社長は「ここ10年間で最も大きな変化が、自動車の購入パターンに起きている」と分析する。
GMは現地時間3日、ライトトラック工場4カ所を休止するとともに、SUVの「ハマー」ブランドの売却を検討すると発表した。米国市場の変化合わせて生産調整し、代わりに燃費の良い車種を生産する2工場を増強する。同社のリック・ワゴナーCEO(最高経営責任者)は、ガソリン価格上昇で消費者の行動が急速に変わりつつあると指摘。「GMはこれを一時の変化とは捉えていない。恒久的な変化だと考えている」と記者団に語った。 続く...













