原油価格の「異常」な高騰に懸念共有へ=5カ国エネルギー相会合

2008年 06月 7日 16:16 JST
 

 [青森 7日 ロイター] 青森市で開催中の5カ国エネルギー相会合は7日、世界的なエネルギー安全保障の課題をめぐって議論を開始した。5カ国は主要なエネルギー消費国として、原油価格の「異常」な高騰に懸念を共有する。

 また、投機マネーが流入する原因を分析し、産油国に増産などの対応を要請する方向で意見を交わし、同日夜に採択する共同声明に強いメッセージを盛り込む見通し。

 エネルギー相会合に参加した5カ国は、世界のエネルギー消費の約50%を占める。日米のほか、主要エネルギー消費国となった中国、インド、韓国の5カ国の会合で、2006年12月の北京での第1回会合から、日本で2回目の開催となった。

 議長を務めた甘利明経済産業相は、5カ国会合の開会あいさつで「原油価格は今や異常な水準に達していて、エネルギーの安全保障はもとより、世界経済の後退の大きなリスク要因になっている」と指摘。そのうえで「われわれの取るべきアクションについて一致したメッセージを出すことは極めて重要だ」と強調した。

 5カ国会合に先立って甘利経産相は、米国、中国、韓国とそれぞれ2カ国会談を行い、現行の原油価格が異常な高いレベルにあるとの認識で一致した。米国のボドマン・エネルギー長官とは、産油国に生産設備の増強を働きかけていくことについて話し合った。また、中国の張国宝・国家発展改革委員会副主任とは、価格高騰の背景にある需給要因について意見交換した。さらに、韓国のイ・ユンホ知識経済部長官は、原油市場に投機資金が流入することについて「注視していくべき」と指摘した。

 5カ国会合の開催前日の6日には、原油価格が最高値を更新。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の米原油先物は2日続伸で、米国産標準油種WTIの中心限月7月限が1バレル=139.12ドルまで上昇して取引時間中の最高値を付けた。過去最大の上げ幅で終了し、前日比10.75ドル高の138.54ドルで引けて、終値べースの最高値も更新した。

 同日の5カ国会合に続き、8日には、主要8カ国(G8)と中国、インド、韓国の3カ国を加えた11カ国でエネルギー会合を開く。7日に議論された原油価格高騰の問題のほか、地球温暖化対策をめぐり省エネ推進やクリーンエネルギー導入の国別目標などについて議論する。この11カ国は世界のエネルギー消費の64%、世界のCO2排出量の66%を占めるが、一堂に会して議論するのは初めて。

 
 
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