ドコモ、バングラデシュの通信会社株30%を370億円で取得
[東京 16日 ロイター] NTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)は16日、バングラデシュの通信会社である「TMインターナショナル(バングラデシュ)=TMIB」の株式30%を約370億円(3億5000万ドル)で取得することで、地元企業と合意したと発表した。ドコモの技術・事業ノウハウを生かして、バングラデシュ市場でのTMIBの事業拡大を推進する。
TMIBは携帯電話ブランド「アクテル」を展開するバングラデシュ3位の移動通信事業者。加入者数は約700万人。ドコモがTMIB株30%を保有する現地企業AKカーンほかグループ4社から全株式を取得し、残りの70%は筆頭株主のテレコムマレーシア・インターナショナルが継続保有する。
ドコモはTMIBを関連会社とし、持分法を適用する予定。テレコムマレーシアと共同でTMIBの経営に携わり、サービスやネットワークを充実させ、配当や持分法投資利益などで回収していく。
バングラデシュの1人当たりGDP(国内総生産)は500ドル以下と中国の約4分の1に過ぎないが、ここ数年の経済成長率は年6%以上。携帯電話市場も急拡大しており、2007年の利用者は前年比58%増の3437万人だった。09年末には5000万人程度まで増加するとみられているが、それでも普及率は3割強で、ドコモは有望な市場と判断した。
ただ、事業者間の競争も激しく、07年のアクテルは契約者数を25%増加させながら、シェアを2位から3位に落とした。料金競争のあおりも受け、売上高は微減の144億タカ(約220億円)にとどまった。
ドコモは1998年から2001年にかけ、第3世代(3G)規格や「iモード」を広めようと海外の事業者に総額1兆9000億円を出資したものの、欧米で「通信バブル」がはじけて損失を出した苦い経験がある。しかし、日本の携帯電話市場が契約者1億人を突破し、成長の鈍化が鮮明になる中、国内では大きな市場拡大は見込めないと判断。再び海外への進出を模索し、とりわけアジアに目を転じている。今年1月にフィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォン(PLDT)(TEL.PS: 株価, 企業情報, レポート)を持分法適用会社にしたほか、2月にはマレーシアのUモバイルに16.5%出資した。
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