ステート・ストリートが日本でETF事業強化、年内に複数上場へ
大林優香記者 前田りさ記者
[東京 18日 ロイター] 米金融サービス大手のステート・ストリート(STT.N: 株価, 企業情報, レポート)は、日本でETF(上場投資信託)事業を強化する。ステート・ストリート投信投資顧問(東京都港区)のディビット・コリンズ証券営業本部長によると、今月末に東京証券取引所[TSE.UL]に上場する金現物連動型ETF(上場投資信託)に加え、複数のETFを年内に国内の証券取引所に上場させ、日本の投資資金を呼び込む考え。
ライバルのバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)も昨年から日本で外国籍ETFの品揃えを急拡大しているほか、野村アセットマネジメントなど国内運用大手もETFの上場を加速しつつあり、欧米で急成長しているETFが日本でも急速に浸透する可能性もある。
<競争激化へ>
コリンズ本部長は18日、ロイターとのインタビューで、日本では規制緩和、販売網、投資家心理などの点でETFに追い風が吹いていると指摘した。そのうえで「個人的には日本のETF市場は新たな発展段階に入ったとみており、今後、重複上場の形で多くのETFを日本の市場に投入できると思う」と述べた。
年内に上場を目指すETFについて具体名の言及は避けたが、「海外の株価指数連動型ETFなど、株式、債券、不動産などの指数連動型ETFを年内に複数上場させたい」と述べた。また「よく話題に上るのは、ETFとして純資産が世界最大の『S&P500 SPDR』SPY.Aだが日本でも大きな需要が見込めるだろう」と語った。
同社はこれまで外国籍ETFとして6本のETFを国内投資家に提供してきたが、日本でETFを上場させるのは今回が初めて。金ETFの上場に先立ち、5月に証券業免許を取得したほか、社内組織を再編し、既存の外国籍ETFと今後上場するETFのマーケティングを担当する証券営業本部を設置しており、今後は事業拡大を加速する。
世界で320本以上のETFを上場し、ETF運用で世界トップのBGIも昨年、日本でETF事業の強化に乗り出した。昨年だけで、海外の債券や株式などの指数に連動する約50本の外国籍ETFを金融庁に届け出し、国内の品揃えを60本以上に拡大した。 続く...













