ご飯周り製品が健闘、小麦高や「めざましごはん」など追い風
[東京 26日 ロイター] 原料高や値上げに伴う売上数量減少で悩む食品業界の中で、ご飯周り製品の健闘が目立つ。小麦製品の価格上昇や政策面で「めざましごはん」キャンペーンなどから、米需要が拡大していることが追い風になっており、関連企業の収益にプラス材料となりそうだ。
総務省の家計調査によると、全国の2人以上の1世帯あたり品目別購入数量で、米は今年1月から前年を上回る状態が続いている。直近の公表値である4月は前年同月比で1.8%増。2003年4月との比較では12.8減となるなど、これまで年を追うごとに米の消費量が落ち込んでいたことから、米のご飯が見直された格好だ。
その背景として、小麦製品の価格上昇から相対的に米の価格に値ごろ感から台頭、米に需要がシフトしている点が挙げられている。食品業界の中からは「各種統計から、食卓のメニュー頻度でパン食が落ちる一方でご飯食が伸びている。それとともにカレールウやレトルトカレー、チャーハンの素、どんぶり関連などの伸長が目立つ」(エスビー食品5.T>の広報担当者)などの声が出ていた。ハウス食品2810でもレトルトカレーの数量が足元で前年比2割の伸びを示している。
実際、家計調査で小麦製品の代表格であるパンとめん類の動向をみると、4月はパンが前年同月比2.0%減、めん類が同3.0%減と3月のプラスからマイナスに転じた。パンについては、食パンは同2.0%増とプラスをキープ、菓子パンやその他の製品の落ち込みが大きく「消費者の生活防衛意識が強く働いている」(ある食品会社の関係者)という。
パンは朝食や夜食で食されるケースが多いため「とりわけ、朝食での米のご飯を食べる家庭が増えているようだ。ご飯は、それだけで食べることはあまりなく、ご飯周りの製品を手掛けるメーカーにメリットが生じる」(食品担当のアナリスト)ことから、お茶漬けやふりかけのほか、漬物、煮豆、つくだになどの需要が拡大している。
カレー業界でも、大リーグのイチロー選手が朝食にカレーを食していることが注目されたことをきっかけに、「朝カレー」が認知され始めたことで、レトルトカレーを朝食向けに拡大させるプロジェクトを推進する動きもある。
永谷園2899では「2─5月の間で、お茶漬け商品群は前年比20%増、チャーハンの素は同10%増を記録した」(広報担当者)という。フジッコ2908でも「煮豆が2月に前年比27%増、3月に17%増を記録。4─5月も10%前後の伸びとなった」(広報担当者)としている。
ただ、ご飯周り製品のすべてが好調なわけではない。中には「他の商品が好調な中で納豆は低迷している。因果関係ははっきりしないものの、ねつ造報道に端を発した納豆騒動の後遺症も要因としてゼロとは言い切れない」(旭松食品2911の広報担当者)といった声も出ていた。 続く...












