景気は足踏み状態で一部に弱い動き=額賀財務相
[東京 27日 ロイター] 額賀福志郎財務相は27日の閣議後の記者会見で、同日朝方に発表された5月の全国消費者物価指数(CPI)や鉱工業生産速報など一連の経済指標を受け、景気は足踏み状態で一部に弱い動きがあるとの認識を示し、「細心の注意を払って状況を見ることが大事だ」と述べた。
額賀財務相は5月の全国コアCPIが前年比1.5%の上昇と10年2カ月ぶりの水準となったことについてエネルギーや食料価格の高騰が要因と指摘する一方、個人消費は「横ばい状態、弱含みの印象もある」とした。朝方に発表された5月家計調査では、全国全世帯(農林漁家世帯を含む)の消費支出が前年比実質3.2%減となり、3カ月連続で減少した。
一連の指標を受けた景気認識について額賀財務相は「政府としては、現在は足踏み状態であり、一部に弱いところがある」とし、「今後もさまざまな経済指標について注意深く見ていきたい」と語った。
途上国における温暖化や貧困対策にあてるため、外国為替取引などに課税する通貨取引税構想が与党の一部などで浮上していることに関しては「具体的に財務省の中で勉強したり、検討しているわけではない」とし、「さまざまな機関でいろいろな議論がされていることは承知している」と語った。
また、額賀財務相は会見の冒頭で、ブルネイとの間で投資・経済活動に係る国際的な二重課税の調整を目的とした租税条約の締結について基本合意に達したと発表。「進出企業に対する課税の法的安定性が確保され、投資・経済交流が一層促進されることを期待している」と語った。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)
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