米利上げ、大統領選控え12月に先延ばしされる可能性

2008年 06月 30日 13:53 JST
 

 [ワシントン 29日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)の次の金利変更は利上げになるとの観測が高まっているが、市場関係者の間では、11月の大統領選挙が終わるまでFRBは利上げを躊躇(ちゅうちょ)するとの見方も根強い。

 もっとも、FRBはこれまで、大統領選挙の年に利上げしたこともあれば利下げしたこともあり、大統領選挙があるからといって金利を変更しにくいということを示す明確な裏づけはない。

 それでも、一部のエコノミストは、FRBは利上げがどうしても必要だとの強い確信がなければ動きにくいとみており、大統領選挙後最初の連邦公開市場委員会(FOMC)となる12月16日まで金利が据え置かれるとの見方も多い。

 3月にカンザスシティ地区連銀総裁を退任したばかりのウィリアム・プール氏は「FRBはできるだけ目立たないように行動したいと考えるだろう。つまり、大統領選挙の前に金利を変更したがらないということだ」と述べた。ただ、「(利上げが必要だと)確信できる状況になれば、FRBは行動するだろう」とも語り、選挙を理由に必要な行動を避けることはない、とも指摘した。

 1970年代から80年代にかけてソロモン・ブラザーズのチーフエコノミストを務めたヘンリー・カウフマン氏も、今月初めにロイターに対し「FRBは通常、選挙があるときには様子見の姿勢をとりがちだ」と指摘、「現在のFRBに50ベーシスポイントずつ利上げを続ける力があるとは思えない」と述べた。

 FRB内部の関係者は金融政策が政治の影響を受けることはないと言明しているが、大統領選挙の年に金利を変更すれば、FRBが候補者から英雄視されたり、あるいは悪者にされることは間違いない。

 ブッシュ現大統領の父親であるブッシュ元大統領が、クリントン氏に敗れて再選を阻まれた際、選挙運動をしていた1992年に当時のグリーンスパンFRB議長が積極的な金融緩和を実施しなかったことが敗因になったとして批判したことは有名な話だ。

 ブッシュ元大統領は「金利がもっと積極的に引き下げられていれば、私が再選されたと思う。なぜなら、現在の景気回復がもっと明確になっていたからだ」と語った。  続く...

 
 
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