上期の株式市場は世界的に大幅安、下期の回復期待も後退
[ニューヨーク 30日 ロイター] 2008年上期の世界の株式市場は、約1年前に始まった信用危機の影響で時価総額にして約3兆3000億ドル(約350兆円)を失った。下期の回復に対する楽観論も急速に後退している。
上期の世界の主要株価指数は、過去6年間あるいはそれ以上の期間で最大の下落を見せた。米ダウ工業株30種は14.4%安となり、過去40年近くで最大の下げを記録した。
中国やインドといった新興国の代表的市場も例外ではなく、売りがかさんだ。
投資家は株、新興国市場資産、企業のクレジットなど、リスクを伴うものはすべて売却。市場では、原油や食料価格の上昇、および金利上昇によるインフレの急加速を受け、世界的な景気減速はさらに悪化すると懸念されている。さえない企業業績見通しも圧迫要因となっている。
世界の株式市場の多くは、ドットコム・バブル以来初めての弱気相場入り、あるいはそれに近い状態にある。最悪の事態は終わったという声もほとんど聞かれない。
パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の共同最高経営責任者(CEO)、モハメド・エルエリアン氏はロイターとのインタビューで「底を打ったというにはまだ時期尚早だ」と述べた。同氏は過去1年、クレジットバブルについて警告を発してきたことで知られている。
米国外でも状況は良いとは言えず、シンガポールのABNアムロのアジア市場調査部門の責任者、アイリーン・チュン氏は「この環境では、ストレスが非常に強い状態が続く。過去1年の危機的状況はすぐには消えそうにない」と述べた。
<各市場で下落> 続く...












