トヨタの米国戦略に狂い、予想以上のガソリン高で需要とミスマッチ
[東京 2日 ロイター] トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)の米国戦略に狂いが生じている。大型車市場の開拓で一段の成長を図ろうとしてきたが、ガソリン価格の上昇で今年は大型ライトトラックの販売が予想以上に悪化した。
得意の乗用車は供給が需要に追いつかず、機会損失につながっている。トヨタは今月にも2008年の米国販売計画を下方修正するが、市場構造の変化に対応するには時間がかかるため、回復は来年後半以降にずれ込む可能性がある。
<タンドラの在庫は152日分>
トヨタが現地時間1日に発表した6月の米国販売(営業日数調整後)は前年比11.5%減の19万3234台で、市場全体(8.5%減)よりも落ち込んだ。トヨタの大型車販売比率は3割以上と日系メーカーにしては高く、ガソリン価格が1ガロン=4ドルを超える中、ライトトラックの販売が前年比31%減少したことが大きく響いた。
トヨタが米国のピックアップトラック市場に本格参入したのは2007年2月。米ビックスリーの牙城だった同市場は乗用車よりも利益率が高く、米国でさらなる成長を模索していたトヨタは、かねてから参入の時機をうかがっていた。しかしサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題が表面化した07年夏以降、米国の大型車市場に異変が発生。さらにガソリン価格の高騰が追い討ちをかけ、成長のエンジンになるはずだったピックアップトラックは、逆にブレーキをかける存在となった。
トヨタは今年に入って大型車の減産に踏み切ったものの、在庫は依然として高水準で推移している。大型ピックアップトラック「タンドラ」の在庫は6月末時点で152日分、大型SUV(スポーツ用多目的車)「セコイア」にいたっては193日分まで積み上がっている。大型車の正常在庫日数である70日程度に戻すには、追加の減産に加えて販売奨励金(インセンティブ)を増やす必要がある。すでに1台あたりのインセンティブは「タンドラ」が4970ドル(昨年6月は3859ドル)、「セコイア」は5921ドル(同3311ドル)に上昇しており、さらなる収益の圧迫は避けられそうにない。
<電池は生産が追いつかず>
燃費効率の良い乗用車へのシフトが予想以上に進んだことも、トヨタにとっては痛手となっている。6月の「プリウス」の在庫はわずか1日分しかなく、購入は半年待ちの状態。販売台数は前年比26%減少した。「カムリ」のハイブリッド車の在庫も2.5日分で、ガソリン乗用車の「ヤリス」や「カローラ」も品薄状態だという。 続く...












