コアCPI、秋には前年比2.5%まで上昇と予想=水野日銀審議委員

2008年 07月 24日 12:46 JST
 

 [青森 24日 ロイター] 水野温氏日銀審議委員は24日、青森県金融経済懇談会で、世界的インフレ圧力の中で日本のコア消費者物価指数(CPI)は、値上げの波及により今秋にも前年比2.5%まで上昇するとの予想を示した。

 物価の上昇で個人消費の下振れリスクが懸念されることもあり、日本経済は緩やかな景気後退局面にあると判断される可能性もあると指摘した。東アジア新興国などのインフレ圧力の高まりによる景気減速懸念という新たな霧も発生しており、日本の金融政策はインフレ圧力への対応に力点を置いている他の主要国とは異なるのが自然だとした。ただ、0.5%という政策金利継続の副作用は常に念頭に置くとも付け加え、当面政策金利は現状維持が望ましいものの、低金利の弊害にも目配りする姿勢をにじませた。

 <資源高の影響は想定以上>

 水野委員は、まず7月の日銀金融経済月報で景気判断を一層下方修正した背景について「エネルギー・原材料価格高が、企業収益、個人消費でダウンサイドに、消費者物価でアップサイドにもたらしたインパクトは、展望レポートをまとめた4月末時点では想定できなかったほど厳しいものになっている」と指摘。

 このため、企業収益の下方修正や設備投資環境が今後さらに悪化する可能性は否定できず、「08年度も設備投資計画が翌年度に先送りされる可能性がある」とした。 

 物価動向についても、その上昇圧力の強さについて言及。「鉄鋼石、化学製品などの素材型に加えて、一部の自動車メーカーはトラックやバスの価格を引き上げる方向にあると言われている」として、「国内企業物価が前年同月比プラス6%を超えるのは時間の問題」とし、さらに「コアCPIは、小売段階での値上げの広がりから、秋には同プラス2.5%程度まで上昇すると予想している」と述べた。

 このような物価の上昇によって、「個人消費の下振れリスクが懸念される」とも指摘した。

 <米経済の回復は2010年にずれ込む可能性>  続く...

 
 
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