五輪=特集:抑制された経済活動が回復、株価も下落せず
[東京 1日 ロイター] 大和総研・シニアエコノミストの肖敏捷氏は、北京五輪後に中国の株価が下落する可能性は小さいとみている。工場操業や道路の規制など、五輪のために抑えられてきた経済活動が回復するためだという。
一方で、人民元を人為的に抑え続ければ、産業の高度化が遅れ、将来に禍根を残すことになると語った。
31日にロイターとのインタビューで述べた。
──北京五輪後に中国経済が落ち込むことはないのか。
「むしろ逆反動が起きるとみている。中国は北京五輪を成功に導くために、工場の操業停止や車の走行規制など経済活動の多くを犠牲にしている。大気汚染の問題などでは北京市だけで効果がないとわかれば隣の都市まで広げようとしている。景気をオリンピックのために抑制してきたともいえ、経済成長は逆に加速する可能性がある」
──経済成長が加速すれば中国経済の過熱感は再び強まる。
「構造的にみれば過剰投資の部分などもあり、調整は避けられないだろう。ただ、長期的には景気が調整圧力にさらされると思うが、短期的には中国政府として高成長を維持していかなくてはならない。雇用を確保するためだ。最近、中国政府は繊維製品の税還付率を引き上げるなど付加価値の低い商品を作るセクターへの補助を強めようとしている。短期的には失業を増やすわけにはいかないというわけだ」
「外需減速の影響が大きく、経済成長のスピード低下は避けられない。7─9月期は1けた成長まで減速する可能性がある。中国政府は減速スピードを抑えるために内需拡大、景気浮揚策を実施することになるだろう」 続く...












