日経平均は小幅続落、買い戻し入るが上値重く

2008年 08月 20日 15:58 JST
 

[東京 20日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が小幅続落した。米金融不安の再燃を背景に市場心理が弱含む中、午前は軟調。後場寄りにアジア株高を受けて先物で買い戻しが入りプラス圏に浮上したが、まとまった買いにはつながらなかった。

後場に年金の買いが入ったとの観測もある一方、1万2900円台では売り買い交錯し、上値は重かった。市場では「世界的に景気が悪化する中で上値を買う材料は乏しい」(大手証券)との声が出た。

 業種別では、海運や自動車、金融株がさえない。不動産や食品、石油・石炭は買われた。東証1部の売買代金は1兆7243億円と依然、薄商い。東証1部の騰落は、値上がり975銘柄に対し値下がり612銘柄、変わらずが126銘柄だった。

 国内株式は今週に入り、米国株の影響を大きく受ける相場となっている。市場では「米国経済への不安が強く、上値を買い上げにくくしている」(準大手証券)との声が少なくない。立花証券の執行役員 平野憲一氏は「今晩の米株が反発、続落どちらになるかわからず、ロングのポジションをオーバーナイトで持ちたくないのが投資家の心理」と分析。「海外投資家の実需買いがない中で、大引け前のポジション手仕舞い売りに押されやすい」(立花氏)という。

 一方、目ぼしい国内材料はほとんどない状況が続いている。日銀は20日に公表した8月金融経済月報で、生産や輸出などの判断を下方修正したが、「前日の決定会合後の景気認識の下方修正も含めて、国内景気の減速は織り込み済み。材料とならない」(国内投信)という。市場の反応は限定的だった。  

 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)が後場に切り返したが、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)や他の大手銀は軟調。野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)などの証券は売られた。

 ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)やキヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などの主力株もさえない。住友金属鉱山(5713.T: 株価, ニュース, レポート)が終日買われた。19日の米国市場で金価格が続伸したことが好感された。ジーエス・ユアサ(6674.T: 株価, ニュース, レポート)が上伸し、東証1部で出来高トップ。「需給面での思惑を誘い人気化した」(準大手証券)という。 

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子)

 
 
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