今日の株式見通し=さえない展開、日経平均は7月安値割れも

2008年 08月 22日 08:37 JST
 

 [東京 22日 ロイター] きょうの東京株式市場は、さえない展開になる見通し。企業業績の先行不透明感がくすぶるなか、ドル安/円高基調の為替や原油価格の上昇がセンチメントの重しになるという。日経平均は下値のメドとして意識されている7月安値(1万2671円34銭)を割る可能性もあるとみられている。

 現物株の商いが膨らみにくいことから、先物の動きも警戒されている。

 日経平均の予想レンジは、1万2650円─1万2850円。

 21日の米国市場では原油先物相場が急伸、5.62ドル高のバレル当たり121.18ドルで引けた。為替も108円半ばのドル安/円高基調で推移しており、市場にくすぶる企業業績の先行き不透明感が強まりそうだ。ハイテク株など製造業を中心に売り圧力がかかるとみられている。

 米金融セクターへの不安感も根強く、米金融機関の決算発表をにらんで東京市場でも上値を抑える要因になりそうだという。信用の評価損率が拡大しているため、ここからさらに下げると信用の投げが出かねないという需給面の不安もある。市場では「日経平均は7月安値を多少割り込む場面もありそうだ」(かざか証券市場調査部長、田部井美彦氏)との声が聞かれる。

 一方で、米政府系住宅金融機関(GSE)への米政府の支援が現実味を増していることに加え、中国の景気刺激策への期待も日経平均の下値を支えるとみられている。「公的資金注入はGSEの株主にはマイナスだが、金融システム安定化にはプラス。日本市場にとって公的資金は歓迎だ」(投信)との指摘があった。「原油高は商社株や資源株には買い材料になる」(大手証券)こともあり、日経平均が7月安値を割り込んでも底割れには発展しないとみられている。

 かく乱要因は、引き続き先物だ。現物の商いが薄いことが先物の値動きを軽くしており、日経平均は先物にらみの動きにならざるを得ない。短期筋による先物の商いが膨らめば、日経平均のボラティリティが増幅する可能性もある。

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

 
 

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