米FRB議長、信用収縮抑制への金融政策は明言しない可能性=市場筋
[ジャクソンホール(米ワイオミング州) 21日 ロイター] エコノミストらは、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のワイオミング州ジャクソンホールでの22日の講演で、信用収縮を抑制するための今後の金融政策について具体的なヒントが示される可能性は低いと予想している。
連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)に対する公的資金の注入が必要になる公算が大きいとの懸念を受け、金融市場で住宅ローン関連損失の拡大観測が強まるなか、各国中銀関係者らが参加するカンザスシティ連銀主催の経済シンポジウムは開かれる。
バーナンキ議長は2007年の同シンポジウムで、FRBは米住宅市場の崩壊から経済を守るための手段を講じるとし、また投資家の救済は行わない、と述べていた。
FRBはこれ以降、住宅ローン関連の巨額の損失により市場が機能不全に陥るのを回避するため、利下げを実施し、緊急融資向けに数十億ドルを確保した。しかし、事態は依然、緊迫している。
アトランタ地区連銀の元調査ディレクターで、現在はカンバーランド・アドバイザーズの主席金融エコノミストを務めるボブ・アイゼンバイス氏は「(FRB議長は)市場に多くを与えないよう最大限の努力をするだろう。前回の連邦公開市場委員会(FOMC)後に何が起きたかを考えてみればいい」とし、「インフレは高進したが、インフレ構成要素の一部に緩和がみられた。特に原油がそうだ。議長は何を言えるだろうか」と話した。
一方、消費者物価が7月に17年ぶりの高水準に達するなか、議長は物価安定への取り組みを明確にして市場を安心させる必要があると一部のエコノミストらは指摘する。
コロンビア大学のエコノミスト、チャールズ・カロミリス氏は「インフレについて語る必要があるだろう」とし、「インフレとリセッション・リスクの折り合いに関する議長のロジックを人々に理解させることになる」と述べた。
バーナンキ議長は米山岳部夏時間午前8時(日本時間午後11時)に講演を行う予定。
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