焦点:オバマ氏の台頭に入り混じった祝福、公民権運動から45年
[デンバー 26日 ロイター] バラク・オバマ氏がホワイトハウス入りを目指すことが持つ歴史的な意味に、多くの米国人が希望を持った。しかしその一方で、歴史を無理やりに押し付けられるようで不安に思う有権者を遠ざけるというリスクもある。
オバマ氏は今週、米国の主要政党初の黒人大統領候補に正式に指名される予定だ。11月の本選で共和党のジョン・マケイン候補に勝利すれば、米国初のアフリカ系大統領となる。
47才のオバマ氏は、カンザス州出身の母とケニア出身の離れて暮らす父、異国風の名前を持ち、幼年期を外国で過ごした。そんなオバマ氏は誰もが大統領になれるというアメリカンドリームの体現者でもある。
民主党支持者の多くは、オバマ氏の選挙活動を米国の人種的隔たりを乗り越えるステップだととらえている。黒人は米国の人口の12%を占めるが、社会的、経済的な面で後れを取る。
28日に予定されているオバマ氏の大統領候補指名を受諾する演説は、米公民権運動の指導者、故マーティン・ルーサー・キング牧師が首都ワシントンのリンカーン記念館の階段に立って「私には夢がある」と演説してからちょうど45年後にあたる。
1963年のキング牧師の演説は、混沌とした1960年代にキング牧師が主導した公民権運動の理想を体現するもので、米国が追及する公平と正義の崇高な志として受け止められてきた。
こうした歴史的な偶然によって、米国が分断され社会的苦難にあった時期に、自分が間違った立場をとっていたと思い起こす白人有権者もいるだろう。歴史家のリック・パールステイン氏は、公民権運動を経験した人のなかには、面目を失い、非道徳な人間だとみなされた人たちもいる。そうした経験が消えることはないと指摘する。
<公民権運動> 続く...












