前場で日経平均大幅続伸、買い戻し加速で1万3000円台回復

2008年 08月 29日 11:42 JST
 

 [東京 29日 ロイター] 午前の東京株式市場では、日経平均が大幅続伸。前日の米株高を好感し、先物主導で上昇。1万3000円台を回復した。全面高となる中、保険や銀行、証券などの金融株の上昇が目立った。

 ただ、月末のドレッシング買いや投信買い期待などで上がっている面もあり、市場では「1万3000円台では国内勢の戻り売りも多く、ここからの上値は重くなりそうだ」(準大手証券エクイティ部)との声が出ている。

 前場の東証1部騰落数は値上がり1458銘柄に対して値下がり173銘柄、変わらずが82銘柄で、値上がり銘柄数が1000を超えた。

 米国では4─6月GDP改定値が予想以上の上方修正となった一方、寄り付き前の7月鉱工業生産指数速報が前月比0.9%上昇で事前予想を上回るなどの好材料も下支えとなり、きょう午前の株式市場では買い戻しが加速した。

 ただ、午前の東証1部の売買代金は8712億円と引き続き薄商い。東洋証券ディーリング部シニア・ストラテジストの児玉克彦氏は「この規模の売買代金では、1万3000円からの上値追いは期待できない。月末のドレッシング買いを考慮して、売り仕掛けがしづらいだけではないか」と指摘している。

 ファンダメンタルズについても、引き続き慎重な声が多い。日興コーディアル証券・シニアストラテジスト、河田剛氏は「米国の改訂GDPは上方修正となったが、日欧の景気が落ちてきていることもあり、反動の出る7─9月期がむしろ懸念される」と述べた。市場では「信用問題も解決していない。米政府系住宅金融機関(GSE)への公的資金注入にメドがたたない一方、リーマン・ブラザーズLEH.Nに対する経営懸念がくすぶっている。国内経済対策については、ばらまきの財政支出に対しては内外投資家ともに批判的な見方が多い。落としどころが難しいのではないか」(国内投信)との声が出ている。

 個別銘柄では、みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)や三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)などの大手銀行株が堅調。ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などのも買われた。

 日清紡(3105.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅高。28日に太陽電池製造装置と燃料電池セパレーターの各事業を拡大する方針を発表したことや、自社株消却が材料視された。  続く...

 
 
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