インタビュー:リートの上場は今年度白紙=大和ハウス社長
[東京 29日 ロイター] 大和ハウス工業(1925.T: 株価, ニュース, レポート)の村上建治社長は29日、ロイターとのインタビューで、今年6月に上場を延期した不動産投資信託(REIT)の「大和ハウスリート投資法人」について、今年度の上場計画は白紙と述べた。
一方、景気の先行きが不透明ななかでも、今年度の営業利益目標の達成に自信を示した。
村上社長はリート上場の今後の可能性について、「今期は白紙」との考えを示した。もっとも、「(保有物件を)最後まで自主運営するか、4─5年後に再度IPOするか、市場から評価されるようであれば前倒しでIPOするかまだ分からない」とも語り、市況の回復度合いによっていくつかの選択肢を模索する考えを示した。
市場では投資家の資金がリートから逃げており、東証REIT指数は29日時点で、07年5月につけた最高値から51%下落している。
米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題に端を発した金融市場の混乱で、信用収縮や銀行の不動産・ファンド融資が減ったことも要因となり、日本ではエイブル(8872.Q: 株価, ニュース, レポート)や米AIG(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)系のリートも上場を断念した経緯がある。
一方、大和ハウスは、リート向けの物件売却を取りやめたことを主因に今年6月、08年4─9月期の連結業績予想を下方修正していた。しかし、通期の予想は変更していなかった。
世界的な景気の先行き不透明感が一段と広まり、日本国内でも個人消費の低迷が深刻化しているが、村上社長は「上期の数字は下方修正した分は達成できるというところまできている」と、上期の進ちょくに達成感を示したうえで「通期の営業利益(目標数値)は最後まで達成すべく努力をしている」と述べ、通期目標の達成に自信を示した。もともと「業績目標は地に足のついた堅めの数字にしている」とコメントした。
大和ハウスの09年3月期連結営業利益目標は950億円。ロイターエスティメーツによる主要アナリストの予測平均値は893億円にとどまり、市場予測からかい離がある。 続く...












