中銀の政策決定相次ぐ、世界的な利上げ近く終了か

2008年 09月 5日 11:32 JST
 

 [ロンドン/ニューヨーク 4日 ロイター]  4日は欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中央銀行)など、中銀の金融政策決定が相次いだ。市場では、金融政策の軸足がインフレの抑制から景気の下支えに移りつつあり、世界的な利上げ局面は終わりに近づいているとの見方が出ている。

 この日は、ECBと英中銀が政策金利の据え置きを発表した。

 スウェーデン中銀とインドネシア中銀は25ベーシスポイント(bp)の利上げを決めたが、両中銀とも年内最後の利上げになるとの見方が出ている。

 米連邦準備理事会(FRB)の当局者も同日、米経済について、深刻なインフレの懸念は後退した可能性があるものの、一段の成長減速の恐れがあるとの認識を示し、政策金利が当面据え置かれる可能性を示唆した。

 サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は当地での講演で、米経済は向こう数カ月にわたり「かなりの逆風」に直面するとの見方を示し、「今年下半期については、大幅な下向きリスクを伴いつつ、さえない成長を予想している」と述べた。

 一方、ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は、最近のタカ派的なトーンを幾分和らげたものの、それでも経済成長の減速に伴い物価上昇圧力が緩和する保証はないと指摘。「経済が勢いを失っていることは明らかなようだが、それが中長期的な物価面での安心材料につながるかどうかはまだ判断できない」と述べた。

 ECBのトリシェ総裁は、経済指標が景気減速と物価の高止まりを示していると指摘。市場関係者は、ECBには当面、金利の据え置き以外、選択肢はないと指摘している。

 この日公表となったECBスタッフ予測は、08年と09年のインフレ予想を上方修正する一方、成長率予想を下方修正した。  続く...

 
 
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