緊急インタビュー:株価底入れにはバリュー面で割安感浮上必要=ソシエテAM
[東京 5日 ロイター] ソシエテジェネラルアセットマネジメント・チーフエコノミストの吉野晶雄氏は、ロイターの緊急株式インタビュー「株価下げ止まり、反転の条件は何か」の中で、株価底入れの条件としてバリュー面で割安感浮上が必要と指摘、もう一段の下げもあり得る、との見方を示した。
インタビューの要旨は以下の通り。
―― 株安の本質はどこにあるのか
「米国経済についてはそれほど悲観していない。住宅問題の根は深いが、悪化スピードが加速しているわけではない。4―6月の米国内総生産(GDP)改定値が上方修正されたほか、製造業受注なども底堅い。問題は米国経済が潜在成長率以下の状態を続け、それが新興国に波及していることだ。ITバブル以降の世界経済は新興国への依存度が極めて高い。いったん金融引き締めに動いてしまった以上、足元で商品市況が下落しても簡単には反応できないだろう。むしろ利上げ効果がタイムラグを伴いこれから新興国経済に利いてくる。新興国の先行き不安がグローバルなマネーフローを弱らせ、投資家をリスク回避の投資行動に走らせている」
―― 国内経済も悪化傾向にある、回復は先か
「日本は金融引き締めを行わなかったという点でアドバンテージがある。為替は3月の1ドル90円台と比べて依然円安水準だ。金融状態がゆるい中で、日本の交易条件の悪化も止まっている。国内景気は他国に先駆けて回復するとみている」
「今回の景気減速は日米欧とも底が浅い。暦年でマイナス成長になるようなことはなく、真性の景気後退とは一線を画すものだ。リスク要因は株安が経営者の心理を冷え込ませ、設備投資を抑えてしまうことだろう」
―― 株価底入れ、反転の条件は何か 続く...












