米金融セクターに激震:識者はこうみる
[東京 15日 ロイター] 米金融セクターは14日、投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nの破産法の適用申請や大手銀バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)によるメリルリンチMER.Nの買収という前例をみない規模の激震に見舞われ、連邦準備理事会(FRB)は緊急融資の差し入れ担保としての株式の受け入れなどに踏み切った。市場関係者のコメントは以下の通り。
●ドルに下落圧力、資金回帰活発化なら乱高下
<JPモルガン・チェース銀行 チーフFXストラテジスト 佐々木融氏>
米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nの破産法申請を受けて、15日のアジア外為市場ではドルが売られている。米バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)のメリルリンチMER.N買収発表で円が反落する場面もあったが、ドル/円は前週末ニューヨーク市場終盤の108.00円付近から一時、2カ月ぶりドル安水準となる105円前半まで下落した。
アジア時間から米金利の低下と米株価の下落も著しい。米フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む年内0.25%の米利下げの可能性は、前週末時点の3割程度から現在ほぼ100%へ上昇。米株先物も3%近く下落している。
当面は米金融機関をめぐる不透明感を背景に、ドル下落圧力の高い状況が続くと見る。同時に投資家のリスク回避姿勢の高まりで円も買われやすくなる。
目先の焦点は、16日のゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)など相次ぐ米大手金融機関の決算発表と17日に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。決算が予想を下回った場合、米金融機関に対する懸念が米株価とドルの上値を抑えるだろう。FOMCは金利据え置き予想が大勢だが、この状況では利下げが100%ないとは言い切れない。
こうした流れが加速すれば、個人的な見解だがドル/円が100円を再び割り込んでもサプライズはない。ただ、リーマンの破産法申請などに伴って米国へのリパトリエーション(資金の本国還流)が起これば、短期的にドルが上昇する可能性もある。ファンダメンタルズから見ればドルのリスクは下落方向だが、しばらく値動きの荒い展開となるかもしれない。 続く...













