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リーマン問題、一気に外需落ち込み深くなると考えられない=与謝野担当相
2008年9月16日 / 04:41 / 9年前

リーマン問題、一気に外需落ち込み深くなると考えられない=与謝野担当相

 [東京 16日 ロイター] 与謝野馨経済財政担当相は16日、閣議後の会見で、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nの経営破たんが日本経済に及ぼす影響について、米国向け外需が若干落ちることは予想されるが、これを契機に一気に落ち込みが深くなるとは考えられないとの認識を示した。

 9月16日、与謝野経済財政担当相はリーマンの経営破たん問題で一気に外需の落ち込みが深くなると考えられないと述べた。写真はニューヨークのリーマン本社前。15日撮影(2008年 ロイター/Joshua Lott)

 米国経済への影響について「信用収縮が起きる可能性がある。企業の設備投資意欲や個人の消費意欲、いずれも若干衰えるだろう」とし、これが日本経済に与える影響について「米国向け外需が若干落ちることは当然予想される」と見通した。ただ「これを契機に一気にこの現象が深くなることは考えられない」とも述べ、過度な悲観論を退けた。 

 一方で、金融市場では、米大手証券の一角の経営破たんで米金融不安への警戒感が一段と高まっている。米国の金融不安収束のメドに関して与謝野担当相は「手が付けられないほどの深刻さを持つとは考えにくい」と述べ、米国経済の先行きについて「来年の秋以降、米国経済は徐々に回復軌道にのり、金融秩序もそれなりに回復するとの見方が多数説だ」と述べた。 

 その上で事実上、景気後退にある日本経済の回復時期について「日本経済のファンダメンタルズの健全性は相対的に高い。ただ、日本経済は外需依存が高いことは否めないので、外需が回復し、それが日本経済に寄与するまでには1年くらいかかる」との見通しを示した。

 <株安・円高、市場実勢に任せるのが正しい>

 日経平均株価は前場に600円超下げ年初来安値を更新。外為市場では104円台への円高が進行している。こうした株安・円高進行に対して「いずれも市場が決めること。市場実勢に任せることが正しい」とした。

 一方で、「不自然な為替レートの変動や日本経済のファンダメンタルズが全く考慮されない変動にどう対応するかは、それが起きた段階で考えなければならない課題かもしれない」としたが、「現在の2、3円の変動は、市場が決めた変動として受け止めるべき」とも語り、現状は静観する姿勢を示した。

 急激な円高が進行した場合には市場介入も検討課題になるとの見解を示したとみられるが、閣議後の政府・日銀による関係閣僚会議では、為替についての議論は一切なかったという。発言は経済財政担当相の個人的な見解であることを強調した。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)

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