米リーマン組成CMBS、投資家が深刻な不利益受ける可能性高まる
[東京 16日 ロイター] 米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nが経営破たんしたことで、同社が日本で組成した商業用不動産ローン担保証券(CMBS)に投資した多くの投資家が深刻な不利益を受ける可能性が高まっている。
投資家の影響について、みずほ証券・金融市場調査部クレジットアナリストの野村朗氏は「投資家がCMBSを売却しようと考えた場合、時価を算定しにくい商品だけに、投資した価格よりもかなり低い価格で売らなければなくなる」と述べた。アレンジャーをリーマン・ブラザーズから変更して、マーケットメークすることで、価格が低くなることを抑える方法も考えられるが、「CMBSは情報の開示が不十分な案件が多く、組成に携わった証券会社でないと仕組みそのものを把握できない面があり、アレンジャーの交代は容易ではない」(大手証券)との指摘が出ていた。
マーケットでは、CMBSで資金を調達した債務者にも不利益が出るとみている。債務者の影響について、ある外資系証券のクレジットアナリストは「CMBSはリファイナンスを前提に組成されるケースがほとんどで、アレンジャーのリーマン・ブラザーズがいなくなると、債務者が当初描いていたようなリファイナンスが組めなくなる」とみている。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.












