クレジット市場は機能停止状態に近い、金融セクターワイド化目立つ

2008年 10月 10日 11:43 JST
 

 [東京 10日 ロイター] 日本のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ10のプレミアムが急拡大し、最高値を更新している。10日のシリーズ10のプレミアムは、前日比で38ベーシスポイント(bp)の大幅上昇となる235bpで取引される局面があった。

 世界的な金融危機が深刻さを増す中、米金融安定化策で米金融機関への資本注入が本当に可能なのか、マーケットは疑心暗鬼になっている。シリーズ8が3月17日に付けた248bpを意識する段階に入っている。

 複数の市場筋によると、日本のクレジット市場は、機能停止状態に近く、著しく流動性が低下している。9日の米クレジット市場がワイド化し、米国株式市場が大幅に下落したことに加え、10日前場の東京市場でも日経平均が一時、前日比で1000円を超える大幅な下落となったことから、信用リスクを回避するプロテクションの買い一色という展開となっている。

 クレジット市場について、あおぞら銀行・ストラクチャードクレジット部長の小野和宏氏は「取引参加者が信用リスクに過敏になっていることから、著しく流動性が低下している。このため、ボラティリティ(変動率)が高い状況にあり、プレミアムはこれまで以上に大きく動く可能性がある」とみている。

 個別は気配のみで軒並みワイド化している。大和生命の破たんで、金融セクターのワイド化が目立つ。銀行はドル建てシニアで三井住友銀行が140─200bp、みずほコーポレート銀行が150─210bp、ドル建て劣後で三菱東京UFJ銀行が350bpオファー、損保は損保ジャパン(8755.T: 株価, ニュース, レポート)が150─300bp、三井住友海上火災保険が125─230bp、消費者金融はプロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)が360bpビッドとなっている。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 武文記者)

 
 

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