政府が日銀副総裁候補に山口広秀・日銀理事を提示
[東京 15日 ロイター] 政府は15日午後、国会に対し山口広秀・日銀理事を日銀副総裁に起用する人事案を提示した。今後、所信聴取などを経て、衆参の本会議で採決される見通し。
焦点となる民主党の対応は、山岡賢次国対委員長が日銀副総裁候補の政府案提示を受け、異論を唱える人選ではないと同意の方向性を示唆した。
政府は、欧米を中心とした金融危機が世界の実体経済に悪影響を広げる中で、日銀の2人の副総裁のうち、欠員となっていた1人に山口・現日銀理事を充てる人事案を衆参両院議院運営委員会の合同代表者会議に提示した。
提示を受け、小坂憲次衆議院議院運営委員長(自民)は「世界的な金融市場の混乱のなか、中央銀行の総裁・副総裁がチームとして機能できるようになることは大きい。市場安定化に向け政策の遂行を期待したい」と述べ、今回の人事案が早急に衆参両院で同意を得ることに期待感を表明。
国会同意人事に対して事実上の拒否権を握る民主党も、山岡国対委員長が国会内で記者団に対して「これから検討する」としながらも、「順当というか、あえて異論を申し上げる人事ではない感じがする」と指摘。民主党として同意する可能性に言及した。
市場からも、山口氏について「日銀の組織上の内部管理、金融システム含めた仕事を考えると、山口氏は適任と思う。山口氏は金融システムや銀行についても把握しているので、厚みは増すだろう。また山口氏の登用で、自民党や財務省との風通しは良くなりそうだ」(クレディスイス証券のチーフエコノミスト、白川浩道氏)と評価する声があがっている。
今後、衆参それぞれの議院運営委員会で所信聴取を行い、各党は同意あるいは不同意の判断を決定する。
与党は所信聴取を16日に行い、17日の衆参本会議で採決を行いたい考えだが、今回、政府が提示した同意人事案件が日銀副総裁人事以外に公安審査委員会委員長など8機関27人におよぶことから、民主党は物理的にも検討に時間がかかると判断している。 続く...












