4─9月期好業績企業に冷めた見方、ソニー下方修正も不安に拍車

2008年 10月 23日 17:29 JST
 

 [東京 23日 ロイター] 2008年4─9月期業績見通しを上方修正、増益決算を発表する好業績企業が増えている。収益環境が厳しさを増す中、市場では意外とみる関係者が多いものの、こうした企業に関して高い評価を下す雰囲気はない。

 足元が好調な企業も前半に稼いだ「貯金」を食いつぶすほど下半期以降は落ち込むとの懸念が広がっている。大引け後にソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が通期見通しを下方修正したことも、こうした不安に拍車をかけることになりそうだ。

 23日の東京株式市場は、日経平均が10日のザラ場年初来安値8115円41銭を更新。後半は戻り歩調となったものの、急速な円高や世界景気の悪化を背景にした企業業績の落ち込みが懸念されており、底打ち感は出ていない。ただ、そうした中にあっても、底堅い動きをする銘柄が少なくなかった。4─9月期決算が好調な企業が物色されている。

 後場に入って、4─9月期の営業利益が前年同期比7.2%増になったことを明らかにした信越化学工業(4063.T: 株価, ニュース, レポート)は、発表と同時に買い優勢となり、前場終値が前日比40円安の3960円だったのに対し、大引けは同180円高の4180円となった。22日に、4─9月期の連結営業利益が前年同期に比べ30.1%の増益になるとの予想を発表した三菱重工業(7011.T: 株価, ニュース, レポート)や、4─9月期の営業利益予想を上方修正した資生堂(4911.T: 株価, ニュース, レポート)なども逆行高した。

 世界的な景気悪化が懸念されている中で「日本株については意外に業績が良い企業も目立つ。全体としては悪化しているが、発表された決算内容をみる限り、現状ではまだら模様になっている」(SMBCフレンド証券・投資情報室次長の松野利彦氏)という。

 信越化学、三菱重工以外にも直近では、武田薬品(4502.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱自動車(7211.T: 株価, ニュース, レポート)も4─

9月期見通しについて上方修正を発表。さらに、直近では新日鉄(5401.T: 株価, ニュース, レポート)やパナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)など上半期の業績が上振れするとの報道で注目される主力株もあった。

 しかし、底堅い決算数字について「これまで主力株の増益決算、上方修正が目立つが、これらはあくまでも上半期に関してのこと。リーマンショック以降、世界景気が一段と冷え込んだことを織り込んでいない」(準大手証券)と冷静にみる関係者が多い。  続く...

 
 
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