信用市場は依然緊張、資本注入必要=FRB議長
[ワシントン 18日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)バーナンキ議長は18日、クレジット市場は安定しつつあるものの依然として非常に緊張しており、政府による金融機関への資本注入は正常な融資の回復に向け必要との見解を示した。
ポールソン財務長官、ベアー連邦預金保険公社(FDIC)総裁とともに出席した下院金融委員会での証言で議長は「クレジット市場は、依然かなり圧迫されているものの、改善しつつあることを示す兆しが一部である」との認識を示した。
金融システム上重要な金融機関の破綻を回避するための措置を財務省が実施できることが、信認を回復し市場の混乱を収束する上で重要だと指摘した。
「不良資産救済プログラム(TARP)に基づく資本注入が引き続き銀行システムを安定させており、銀行へのレバレッジ解消圧力を幾分軽減している」とし、これらはクレジット利用の再開に向け非常に重要だと述べた。
FDIC総裁は住宅差し押さえ回避に向け7000億ドルのTARP資金の利用を提案しているが、ポールソン長官は拒否している。
バーナンキ議長はベアー総裁案を直接は支持しなかったが、差し押さえ回避に向け政府は一段と積極的な役割を担うべきとの議員の考えに賛意を示した。「FDIC案の強みは、簡素で、政府というよりサービサー(債権回収業者)が行う点だ」と述べた。
金融危機は機軸通貨としてのドルの終わりを示すものではなく、実際にドルの価値は上昇しているとし、「ドルは依然として第一の国際通貨だ」と述べた。資金の逃避先と流動性の面から危機のなかでドルが上昇していると指摘、FRBは他の中銀と通貨スワップ協定を結びドルの流動性に対応していると語った。
クレジット市場の状況については高水準のリスクスプレッドや銀行の融資基準の厳格化などを挙げて「通常の状態には程遠い」と指摘。「ここ数週間、低格付け企業の起債や個人向けローンの証券化はほとんど、あるいは全くない状態だ」と述べた。その上で銀行に対し、資本状況の改善を融資拡大につなげるよう当局は期待していると、あらためて表明した。
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