混乱のソマリア、イスラム原理主義勢力が海賊追う
[モガディシオ 21日 ロイター] 海賊が活動を活発化させているソマリアでは21日、世界最大の商船乗っ取りとなったサウジアラビアの超大型タンカー「シリウス・スター」をハイジャックした海賊らを攻撃するため、地元住民によれば数十人のイスラム原理主義勢力メンバーが港町に押し寄せた。
一方で、首都モガディシオの警察は、イスラム原理主義勢力を奇襲し17人を殺害したと発表。海賊行為が急拡大する背景にある同国の混乱をあらためて浮き彫りにしている。
1億ドル(約96億円)相当の石油を積み、フィリピンやサウジ、クロアチア、ポーランド、英国からの乗組員を乗せたサウジのタンカー、シリウス・スターは、ソマリアの長い海岸線の中ほどにあるHaradheereという町の沖合いに停泊中と考えられている。
あるイスラム原理主義勢力のスポークスマンは、ロイターに「サウジアラビアはイスラム国家であり、その船を乗っ取ることは、他の船を乗っ取ることよりも罪深い。Haradheereはわれわれが制圧しており、同タンカーについてはこれから手を打つ」と話した。
米海軍とドバイを拠点とする海運会社ベラ・インターナショナルはいずれも、海賊側から2500万ドル(約24億円)の身代金を要求されているという報道については確認できていないとしている。報道が本当なら、ソマリア沖のアデン湾やインド洋を通過する船を標的とする海賊の要求としては過去最大規模となる。
ジャミイ・アダムと名乗るある海賊メンバーは、サウジ紙に対し、船主側と交渉が行われているとした上で、身代金要求額は法外ではないとしながらも具体的な額は明らかにしなかった。
同メンバーは「このタンカーを乗っ取るためにわれわれは多くの費用をかけている」とし、海賊側が50万ドル(約4800万円)を費やしたと話した。
小麦を搭載し25人が乗った船を乗っ取られているイラン最大の海運会社は、武装勢力から要求を突きつけられたとはしているものの、具体的な要求の内容については明らかにしていない。 続く...













