11月の新規投信設定額、投資マインド冷え込みで低調継続

2008年 12月 1日 17:55 JST
 

 [東京 1日 ロイター] 投信情報サービス会社リッパーによると、11月に新規設定された公募投信は計34本、設定金額は479億2600万円となり、前月同様に低調だった。

 10月の設定金額は約360億円で同社が統計を取り始めた2002年12月以来の最低水準を記録したが、11月も「投資家マインドは冷え込んだままで、あえて新しい商品に投資しようという意欲は乏しかった」(大手証券)という。

 設定本数は前月とほぼ同水準で、今年1─10月の月次平均である43本を下回った。設定金額も同平均の約1817億円の3割以下にとどまった。11月も株安と円高傾向が続いたことから、「販売会社は既存の商品に関する顧客へのフォローアップに手一杯で、新規商品を販売する余裕がなかった」(投信会社)と指摘する向きもいる。 

 米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)破たんから始まった世界金融市場の混乱で、9月以降は新規ファンドの設定を直前に中止する動きが相次いでいるが、11月も4本の投信設定が取り止めになった。

 大和証券投資信託委託が「市場環境が落ち着くのを待つと販売会社が決めた」(広報担当者)として「ダイワ・ブラジル・ソブリン08─11」の設定を取り止めたほか、リクソー投信の「荘銀 条件付元本確保型ファンド08─11」と日興アセットマネジメントの「日興新成長国通貨ファンド(毎月分配型/資産成長型)」の設定が中止された。「設定中止が相次ぐのは明らかに異常な状態だが、世界の金融不安が払拭されるまで市場の動揺が続くとみられ、今後も設定の取り止めはありうる」(投信会社)とみる向きもいる。

 <小粒の設定が中心> 

 11月に設定されたファンドで設定額が100億円を超えたのは2本のみ。最大だったのは三菱UFJ投信の「ブラデスコ ブラジル債券ファンド(分配重視型)」で116億5700万円。野村アセットマネジメントの「野村日本株0811(野村リターン・リバーサル・シリーズ)」が105億5400万円で続いた。設定額が100億円を超えた新規ファンドは1本のみだった10月に続き、11月も大半が小粒の設定にとどまった。

 また、野村アセットが設定した日本株ファンド以外にも、国際投信投資顧問の「日本株ターゲット・ファンド」、みずほ投信投資顧問の「日本優良割安株ファンド08─11」など日本株に投資する投信の設定が目立った。「日本株もここまで下がれば上がるだろうとみて日本株のインデックスファンドを購入する投資家が増えている」(国内投信大手)との指摘もあるが、新規の日本株ファンドへの資金流入は低調だった。   続く...

 
 
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