日経平均が反落、FOMC前に方向感乏しく材料株が人気化

2008年 12月 16日 15:52 JST
 

[東京 16日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反落。米株安と円高進行を背景に銀行株や輸出株に利益確定売りが出た。ただ今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)などを控え実需筋は様子見姿勢をとっており、売買は短期筋中心でボリュームは薄い。

主力株が見送られる一方で電池関連や風力発電関連など材料株がにぎわったことも全体相場の方向性の乏しさを浮かび上がらせた。

 東証1部の騰落は値上がり439銘柄に対して値下がり1195銘柄、変わらずが79銘柄となった。

 今の株式市場参加者の大きな関心事が為替動向。ある程度の景気悪化は織り込んだといっても、円高がこれ以上進めば株価判断の前提となる企業業績予想が大きく狂うためだ。

 12月日銀短観によると経常利益計画は2008年度下期に大企業製造業で3割の下方修正となったが、下期の想定為替レートは1ドル=101.04円であり、現在の90円付近の円高が推移すればさらに下方修正されるおそれがある。

 今晩のFOMCを前に様子見気分が強くなっているのは、その結果が為替動向に大きな影響を与える可能性があるためだ。仮に0.75%の引き下げとなった場合はフェデラルファンド(FF)金利は0.25%となり、日本の政策金利0.3%を下回ることになる。

 市場では「円高への警戒感が根強く、FOMCの決定を見極めるまで動きにくい。主力株の上値が重い中で、年末までのサヤ取りを狙う短期資金が低位不動産株などに流入している。年末特有の動きが出てきた」(大手証券)との声が聞かれた。

 低位不動産株だけでなく個別材料株もにぎわいをみせた。電池関連では古河電池(6937.T: 株価, ニュース, レポート)がストップ高。ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)やFDK(6955.T: 株価, ニュース, レポート)も高い。風力発電関連では、発電機用駆動装置を手掛けるナブテスコ(6268.T: 株価, ニュース, レポート)などが買われた。「今晩のFOMCなどイベントを控え全体相場の方向性が乏しい中、電池関連や風力関連など環境テーマの材料株が人気化している。長期実需資金は動いていない一方、短期筋が売買の中心になっている」(国内証券)という。  続く...

 
 

ロイターオンライン調査

写真

ドルが14年ぶりに86円台へと下落したが、これが「ドル危機」に発展する日が来るのかどうか。  ブログ