FOMC控え思惑交錯、円高/株安継続なら日銀に利下げ圧力

2008年 12月 16日 18:39 JST
 

 [東京 16日 ロイター] 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなった16日の東京市場では、金利差が意識されユーロ買い/ドル売りが先行した。つれてドル/円が軟調となったことから、株式市場では自動車など輸出関連銘柄が売られた。

 円債市場では米金融緩和後も円高/株安が続けば、日銀の追加利下げの可能性が指摘されている。

 一方、米自動車大手(ビッグスリー)の経営問題の大きさを考えると、金融政策で打てる手は限られ、世界的な株売りの可能性は残っている、と警戒する参加者も少なくない。

 <金利差を意識、ユーロ買い/ドル売り>

 東京時間では、前日NYの地合いを引き継ぎ、ユーロ買い/ドル売りが進んだ。ユーロ/ドルは一時1.3738ドルと10月以来、2カ月ぶり高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和をにらんでファンドなどの短期筋が仕掛けた。このほか、実需や投資家勢も動いた、との声が出た。

 外為市場では「欧州中央銀行(ECB)は利下げにあまり積極的ではない」(資本筋)とみており、ユーロ選好の動きが顕著になった。ユーロ/ドルは12月に入りファンド勢が高利回りのアセットを落としてユーロを買い戻す動きから、12月初旬の1.26ドル付近から約2週間で1.37ドル超に上昇。次のターゲットとして1.4ドルが視野に入ってきた。

 ある邦銀関係者は「来年2月までのスパンなら、1.4ドル乗せもありうる」とし、その水準になれば再び金利差がテーマとなりユーロが一段強含むとの見方を示している。また、欧州勢の実需筋によるユーロ買い支援の動きも続いているようだ。ただ、前日海外市場から「欧州通貨に利食い売りが出ており、(東京市場でも)上値が抑えられた」(外銀)という。ユーロ/円も124円台に上昇したことから、本邦輸出企業や短期筋による売りがみられた。

 米系証券関係者は米国の金融緩和について「利下げ幅が50bpの場合には、次回は量的緩和を含めたプラスアルファも必要だ」と指摘している。ただ、その場合、いったんは安心感が広がっても、未解決のビッグスリー救済問題が再びクローズアップされることで、ドル売りの流れを変えることはできないとの見方を示す。また、50bpの利下げで失望感が出た場合、株売り/クロス円売りの展開を予想している。  続く...

 
 
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