止まらない米国発の暗い話題、超大国はどこに向かうのか

2008年 12月 18日 14:11 JST
 

 [ニューヨーク 16日 ロイター] 米国発の暗い経済ニュースが毎日にように繰り返されるなか、超大国がこの先どこに向かうのかについて、多くの人が思案をめぐらせている。アメリカ帝国の終わりとみる人もいれば、単に資本主義のサイクルの一部だと考える人もいる。

 米国内では数百万人が職を失い、さらなる人員削減も予想される。クレジット危機と住宅市場の崩壊による差し押さえ物件の急増で銀行は貸し出しを抑制している。

 ウォール街では、いくつかの投資銀行が破たんし、株式相場は40%以上も値を下げた。シティグル-プ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)といった大企業は必死で生き延びようとしている。

 景気悪化の波は、かつては力強さを誇った自動車業界にも押し寄せ、米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nやクライスラーは政府からの巨額の支援を要請。政府による支援が得られなければ破たんの可能性も懸念されている。

 「民衆のアメリカ史」の著者ハワード・ジン氏は「われわれはアメリカ帝国の終わりの始まりを目の当たりにしている」と語る。一方、国際通貨基金(IMF)の元チーフ・エコノミスト、サイモン・ジョンソン氏は「資本主義は死んでいない、資本主義以外の道はない」と指摘する。

 米国からは、毎週信じられないようなニュースが飛び込んでくる。元ナスダック会長が被害総額500億ドル(約4兆4000億円)に上る巨額詐欺事件で逮捕され、オバマ氏の大統領選勝利で空席となった上院議員の指名をめぐる不正の疑いでイリノイ州知事も逮捕された。

 電撃訪問したバグダッドでの記者会見で、イラク人記者に靴を投げ付けられたブッシュ大統領。厳しい経済状況と不人気のイラク政策に彩られた任期を来月に終了するのを控え、国民からの尊敬の念はもうほとんどない。

 景気後退(リセッション)入りが確認された米国の状況が暗く厳しいものであることについて、反対の意見を述べる人は少ない。  続く...

 
 
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