インタビュー:長期分散投資の有効性をアピール=投信協会長
[東京 18日 ロイター] 大和証券投資信託委託の代表取締役社長で、投資信託協会の会長を務める樋口三千人氏は、世界的な金融動乱を背景に投信残高が年初から3割超激減した08年を多難な1年だったと振り返った。
ただ投資家の資金は株安・円高で目減りしたが大きな流出とはなっていない。要因分析や新たな商品分類の実施、目論見書の簡素化などを通じ、投資家に安心感を与えるとともに、投信による長期・分散投資の有効性を再びアピールしていきたい考え。09年について樋口会長は「投信業界は厳しい収益環境にあり楽観できる年ではないが、新たな10年に向けたスタートの年にしたい」と述べた。
インタビューの詳細は以下のとおり。
──08年は業界にとってどんな年だったか。
「多難な1年であり、投資環境悪化の影響が大きな1年だった。米国のサブプライムローン問題に端を発した世界的な株式市場の下落に始まり急激な円高など、100年に一度という言葉に例えられるように、急激なスピードで変化が起きた。公募投信残高も過去最高だった2007年10月末の82.1兆円から足元の08年11月末には52兆円と約37%減少した」
「ただ資金の流出入の面で言えば、公募株式投信は08年9月までは流入超だった。08年10月は3600億円の流出超となったが、11月は105億円とわずかではあるが流入超に転じている。資金流出になるのは03年7月以来5年3カ月ぶりだ。そういう意味では今回の金融危機で、これまで続いてきた貯蓄から投資への流れに水を差された格好だ」
「また08年は金融機関による投信窓販10年の節目の年でもあった。11月末の公募株式投信の販売態別の残高ウエートは証券が約46%、金融機関が約53%で、08年に入ってからは常に金融機関が証券会社を若干上回ってきた。証券投資信託法が施行された1951年(昭和26年)を起点に考えると、証券業界が50年近くやってきたことを(銀行などは)10年足らずで達成した訳で、まさに隔世の感がある」
──金融危機も含め、厳しい環境はどの程度続くとみるか。 続く...












