ECB総裁、量的緩和に慎重姿勢

2008年 12月 19日 11:17 JST
 

 [パリ 18日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、既に多くの銀行支援策をとっているとして、量的緩和には慎重な姿勢を示した。欧州連合(EU)財務相との会合後、記者団に述べた。

 「量的(緩和)について話すときには、ECBのバランスシート、そして他の中銀のバランスシートの規模を見る必要がある」としている。

 ECBの政策金利は2.5%と主要7カ国(G7)では最も高く、量的緩和に踏み込む状況には至っていない。ただ、ECBが米連邦準備理事会(FRB)に追随し、金利がECBが妥当とみる水準以下に下がる前でも、社債か国債の購入を開始する可能性がある、とみられている。

 ECBは今回の金融危機を受けて、金融システムへの流動性供給を拡大し、銀行から担保として受け入れる商品の種類も増やした。総裁によると、ECBのバランスシートはこの1年で55%以上拡大している。

 総裁は「われわれが現在、金融システムのためにとっている対策を過小評価すべきではない。われわれが行っていることは非常に重要だ」と強調。「金融セクター、特に銀行に対して、われわれが多くの対策を打ち出したという事実を認識するよう、訴えたい。われわれは流動性の供給という点で多くのことをしてきた。これを認識すべきだ」と述べた。

 
 
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