日経平均は続伸、新年相場に向けては緊張感も

2008年 12月 30日 12:32 JST
 

[東京 30日 ロイター] 東京株式市場では日経平均が続伸。これまで重かった8700円台をクリアし、8800円台で年内最後の取引を終えた。終値で8800円台に乗せるのは11月11日以来。

 休暇前の最後のポジション調整による買い戻しが入ったほか、材料株物色も続き、日経平均をサポートしたという。ただ、新年からは世界景気の悪化と米国の景気対策の綱引きをにらむ緊張した取引が再び始まるとの声が多く、楽観的な新年相場への期待は乏しい。

 東証1部の騰落は値上がり1152銘柄に対して値下がり425銘柄、変わらずが116銘柄となった。

 2008年最後の取引で、日経平均は堅調な展開。これまで長く上値を押さえ込んできた8700円台をクリアし、8800円台を回復した。終値での8800円台は、11月11日の8809円30銭以来。 市場では「年内最後のポジション調整で、買い戻しが入った」(大手証券)、「NEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)など複数の個別銘柄に大口買いが入っている。国内法人のほか、ハイテク株の一部には海外ファンド勢も買いを入れているようだ」(大手証券エクイティ部)などの声が聞かれた。

 米財務省が自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)GM.N系の金融会社GMACに対し、50億ドルの公的資金を注入すると発表したことも安心感につながり、日経平均はするすると水準を切り上げた。

 ただ市場では、クリスマスから年末にかけては薄商いのなかの小康状態との受け止め方が多い。「参加者が乏しく、誰も何もしなかった」(準大手証券)ため、世界景気の悪化と米国の景気対策の綱引きをにらんだ緊張からひとときだけ切り離された取引になったとの見方だ。このため、年明けも株価上昇が続くかどうか確信は持てず、新年相場への素直な期待は聞かれない。「1月20日のオバマ新大統領の就任に向けて、米国の景気対策が検討されていく。これを好感した相場上昇のワンチャンスに賭ける展開になる。その後は好材料出尽くしになるだろう」(大手証券)という。

 2008年の日経平均は2007年末比で42.1%下落し、バブル崩壊が始まった1990年の下げ率(38.7%)を超えて過去最大の下げになった。「バブル崩壊は銀行の不良債権という国内問題だった。しかし、サブプライム問題は米国を中心に世界的な景気悪化につながっており、インパクトはより大きくなっている」(準大手証券)との声が上がっている。

 
 
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