焦点:米国に倒産ブーム到来へ、幅広い業種に波及か

2009年 01月 13日 15:56 JST
 

 [ニューヨーク 12日 ロイター] 企業再建の専門家の間で今年、米国に倒産ブームが起きるとの見方が広がっている。売り上げの低迷や信用収縮が背景で、小売り、カジノ、住宅建設など、様々な業種で企業の破たんが予想されるという。

 企業再生コンサルタント、アルバレズ&マーサルのブライアン・マーサル共同最高経営責任者(CEO)は「再建の津波が押し寄せるだろう」と予測。

 景気動向に左右されやすい企業がまず破たんするとみられるが、他の様々な業種にも影響が及ぶ恐れもあり、過去20年間で最大の企業再建ブームとなる可能性も指摘されている。

 ドイツ銀行の企業再建・ワークアウト責任者、マーク・コーエン氏は「ありとあらゆる企業が打撃を受ける広範な景気低迷は90年代初め以来だ」と述べた。

 米国では、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題に端を発する信用収縮で、企業や家計の資金調達が難しくなっている。失業も増え、個人消費も冷え込んでいる。

 信用収縮の発生以降、企業は低利での資金調達を目指して奔走してきたが、売り上げは落ち込んでおり、債務の返済が難しくなってきている。

 投資銀行ラザードのバリー・ライディングス副会長は「景気拡大期に、リセッション局面では持続不可能な水準まで資金を調達したことが、そもそもの問題だ」と述べた。

 企業は借り換えを迫られているが、金融機関に余裕資金はなく、破たん懸念のある企業への融資には慎重になっている。  続く...

 
 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

ドルが14年ぶりに86円台へと下落したが、これが「ドル危機」に発展する日が来るのかどうか。  ブログ