去り行くブッシュ大統領、世界に残した戦争と経済危機の記憶
[ワシントン 13日 ロイター] 終わらない2つの戦争を抱えながら、景気後退(リッション)が深刻化する米国。財政赤字は1兆ドル規模に迫り、世界での印象には傷がついた。ブッシュ大統領とその支持者らは、歴史はブッシュ政権に好意的な評価を下すと主張する。
しかし、歴史家の間ではすでに、ブッシュ大統領をフーバー、ハーディング、ブキャナンの各元大統領らと並び、歴代最低の大統領の仲間入りをするとの見方も出ている。
ブッシュ政権の評価を下すのは時期尚早と考える有識者も一部にはいるが、多くの専門家はすでに結論を出している。
ペンシルベニア州ゲティスバーグ・カレッジの政治学者、シャーリー・アン・ワルショウ氏は「ひどい大統領任期だったことに疑いを持てる人がいるだろうか。今から整理する必要があるのは、彼(ブッシュ大統領)がどのぐらいリストの下に行くかだけだ」と語った。
共和党の英雄レーガン元大統領は、前職の民主党カーター元大統領時代と比べ、生活が豊かになったかどうかを国民に問うた。その基準では、ブッシュ大統領が健闘したとは言い難い。
過去80年で最悪の金融危機の最中に8年間の任期を終えるブッシュ大統領は、支持率が30%を切り、近年では最も支持されていない大統領の1人となった。
2001年9月11日の米同時多発攻撃の後に獲得した幅広い支持は久しく前に失われ、イラク戦争やハリケーン「カトリーナ」への不適切な対応、金融危機が政権の重しとなった。
米国の失業率は16年ぶりの高水準となり、住宅ローン市場は崩壊し、国民の蓄えは失われつつある。 続く...












