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ソニーが08年度2600億円の営業赤字に下方修正、過去最悪に
2009年1月22日 / 16:43 / 9年前

ソニーが08年度2600億円の営業赤字に下方修正、過去最悪に

 [東京 22日 ロイター] ソニー(6758.T)は22日、2009年3月期の連結業績(米国会計基準)予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業損益が従来予想の2000億円の黒字から2600億円の赤字(前年度実績は4753億円の黒字)に陥る見通しだと発表した。

 1月22日、ソニーは08年度が2600億円の赤字に陥る見通しと発表。写真は会見する同社のハワード・ストリンガー会長。22日に都内本社で(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 世界同時不況に伴う消費低迷や円高、株安などの影響で14年ぶりの営業赤字となり、赤字幅も過去最悪の水準となる。

 従来9兆円と見込んでいた売上高は7兆7000億円(同8兆8714億円)に、1500億円の黒字を見込んでいた当期損益も1500億円の損失(同3694億円の黒字)にそれぞれ予想を引き下げた。当期損失幅は過去2番目に悪い水準。

 業績悪化を受けてソニーは、2010年3月期に前年比2500億円の費用削減を実施。中核のエレクトロニクス部門のほか、ゲーム、音楽、映画などでも構造改革を行う。昨年12月に発表した国内外1万6000人の人員削減の一環として、2月からソニー本体で早期退職者の募集を始める。構造改革費用として10年3月末までに1700億円を見込む。また、愛知県で2カ所ある国内のテレビ関連工場は、同県稲沢市の工場に集約する。

 <CEO、高固定費に不満>

 ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)は22日、都内の本社で会見し「現在の経済環境の下で、家電産業は試練に直面している」と強調。「ソニーの固定費は依然高すぎるし、サプライチェーンは遅すぎる。垂直統合への執着と縦割りの弊害が残っている」と課題が山積していることを認めた。同席した中鉢良治社長は「キャッシュフロー重視の徹底と損益分岐点の改善を進める」などと述べた。

 業績悪化を受け、ストリンガー会長、中鉢社長ら代表執行役3人は09年3月期の役員賞与を全額返上。その他役員も賞与を大幅減額し、3人を含め役員報酬も減額予定としている。ソニー本体の管理職も賞与の削減と月次報酬の減額を実施する。

 09年3月期見通しで4600億円の減額修正となった営業損益の悪化要因は、1)景気減速に伴う需要減と競争激化による価格下落で約2800億円、2)円高で約600億円、4)株式市況の悪化に伴う金融部門へのマイナス影響で約650億円、5)構造改革の費用の増加が約400億円などとなっている。

 <テレビは5年連続の赤字に>

 05年3月期から09年3月期までに最重要ビジネスであるテレビ事業は5年連続の赤字になる。昨年6月に策定した2011年3月期までの中期経営計画の中で液晶テレビ事業で世界一になることを掲げたが、中鉢社長は「世界一を目指す考えは変わりないが、収益性において問題をはらんでおり中期計画通りにやるのは困難。(目標達成の)時期については明確ではない」と述べた。

 10年3月期連結業績で赤字脱却ができるかどうかに関して同席した大根田伸行・最高財務責任者は「来期については春に具体的なことを説明する」と述べた。

 (ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者)

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