経済危機がファッション業界にも波及、モデルは「半額」に

2009年 02月 3日 16:11 JST
 

 [パリ 2日 ロイター] デザイナードレスを無料で着ることができ、多くの熱烈なファンの憧れの存在であり、キャットウォークを歩けば1万5000ドルの収入。大勢のティーン女性がトップモデルという職に憧れるのも無理がない。しかし現在の経済危機を受けて、パリでのオートクチュールのファッションショーでは、モデルを取り巻く事情も変わってきている。

 ショーを終えたばかりのキエフ出身のモデル、Anna Chyzhさん(23)は、ジーンズに着替えながら「(モデル料は)半額。ミラノでも、ニューヨークでさえも、どこも半額」と語った。

 他のウクライナやロシア、バルカン半島諸国出身の多くのモデルと同様、Chyzhさんも不景気で仕事が減った母親を助けるため、定期的に実家にお金を送っている。「母は、助けてもらわないと困ると言う。だから母のために働かなくては。どんな契約も断れない」という。

 失業率が上昇して景気後退の悪化が懸念される中、消費者は買い控えに動いており、小売業者は利益予想を下方修正し、マーケティング予算を削減している。高級品を扱う企業も例外ではない。

 カルティエを傘下に持つスイスのリシュモンは今年に入り、第3・四半期の売上高が予想を下回り、業績回復の兆しは見えないと発表した。また「ヴォーグ」誌を発行するコンデナストからタイムまで、雑誌出版社は広告収入の急減に見舞われている。

 高級品ブランドにとって最高の広告の場である1月のパリやミラノでのファッションショーでも、デザイナーが使うモデルの数は昨年から減少。モデルやモデル事務所は痛手を受けている。

 <新人モデルには一段と厳しく>

 スーパーモデルのクラウディア・シファーが所属するロンドンのプレミア・モデル・マネジメントでディレクターを務めるエイダン・ジャンマリー氏は、ロイターの取材に、これまで1日当たり3000ポンド(約39万円)を払っていた顧客が、今は1500ポンドの予算しか提示してこない、と話した。  続く...

 
 
Photo

ロイターオンライン調査

写真

ドルが14年ぶりに86円台へと下落したが、これが「ドル危機」に発展する日が来るのかどうか。  ブログ