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ゲーム機として台頭するiPhone、DSやPSPのライバルに
2009年4月4日 / 09:05 / 9年前

ゲーム機として台頭するiPhone、DSやPSPのライバルに

 [サンフランシスコ 1日 ロイター] 米アップル(AAPL.O)の携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」が、ゲームのプラットフォームとして台頭しつつある。

 4月1日、アップルの「iPhone」がゲームのプラットフォームとして台頭しつつある。写真は昨年8月、インドのコルカタでiPhoneをに持つ男性(2009年 ロイター/Jayanta Shaw)

かねて唱えられてきた携帯電話とゲームの融合を実現し、人気機種「ニンテンドーDS」など携帯ゲーム機の競合相手として見られるようになってきた。

 先週、サンフランシスコで開かれた「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)」では、iPhoneと携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)タッチ」向けゲームの開発計画が数多く発表された。

 iPhoneとiPodタッチを合わせた世界の累計販売台数は約3000万台。手軽に数千のゲームを入手できる中で、数千万ものユーザーがゲームを購入している。その一方で、多くのゲーム制作者もiPhoneのソフト市場にこぞって参入し、猛烈な勢いで作品を量産している。

 GPS機能やタッチスクリーンをはじめとするiPhoneの機能や豊富なコンテンツは、DSやソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」といった既に人気の携帯ゲーム機と比べても有利な点だとする声もある。2004年の販売以来、DSの累計出荷台数は1億台を超え、PSPも5000万台以上に上る。

 エレクトロニック・アーツ(EA)が2005年に買収したジャムダット・モバイルのミッチ・ラスキー元最高経営責任者(CEO)は、「iPhoneはほかの携帯ゲーム機にとって脅威。ものすごい存在になるかもしれない」と話す。

 アップルのアプリケーション配信サービス「App Store(アップストア)」は昨年7月にオープンしたばかりだが、それによってゲーム開発者らのネットワークが誕生し、パズルからアクション、シューティングまで多くのゲームが生み出された。そうしたゲームを販売するApp Storeでは、開発者が売り上げの70%を、アップルが残りの30%を得ることになっている。

 ゲームパブリッシャーも、EAERTS.OやゲームロフトGLFT.PA、グルモバイル(GLUU.O)といった大手のほか、新進気鋭のゲーム会社や個人開発者などさまざまだ。

 ゲームロフトのサネット・チャオ広報部長によると、同社が過去8カ月で販売したiPhone向けゲームは、それまで他の携帯電話向けに販売されたゲームの売り上げ総額をしのぐという。

 チャオ部長は「モバイル業界は転換点のようなものを待っていたが、App Storeがそれだった」と言う。同社は、App Storeで27種類のゲームを販売しているが、これまでの販売数は約200万本に上るという。

 調査会社のモブクリックスの最新データによると、iPhone向けに作られた3万1000本のアプリケーションのうち、約23%の7300本以上がゲームで、そのうち約5500本が有料で提供されているという。

 モブクリックスのクリシュナ・サブラマニアン氏によると、単純なゲームのプレー時間は平均6─8分だが、複雑なゲームの場合はそれが22分になるという。同氏は「この数字は、iPhoneが本格的なゲームのプラットフォームであることを示している」と語る。

 ゲーム価格の多くは、需要によって頻繁に変化する。iPhone向けゲームの開発会社ngmocoは昨年、「Rolando」という人気ゲームを9.99ドル(約1000円)で発売したが、その後4.99ドルまで値下げ。また、Subatomic Studiosが販売する「Fieldrunners」も、当初の4.99ドルから2.99ドルとなった。

 App Storeでは多くのソフトが提供されていることから、成功への鍵は、消費者が簡単にゲームを見つけられる人気ランキングの10位か25位までに入ることだと、開発者たちは口をそろえる。

 iPhone向けソフト開発会社、タップ・タップ・タップのジョン・カササンタ氏は、同社が50万ドル以上を売り上げているApp Storeが「ものすごくお金になる」と話す。

 同社は、ゲームではない「Classics」というソフトでヒットを飛ばしたが、現在は口コミやメーリングリストを通じて、「Parablox」という99セントのゲームを広めようとしている。

 カササンタ氏いわく、「App Storeにとっての最大の問題の1つは、個人の開発者が成功するのが非常に難しいということ」。

 アップルは今夏、iPhone向けの新しい基本ソフト(OS)を公開するが、これにより複数の端末で対戦できるソフトの開発が可能になるなど、ゲームメーカーにとってチャンスが広がる。また開発者も、定期課金できるサブスクリプション型コンテンツを提供したり、アプリケーション内からソフトを販売したりできるようになる。

 多くのアナリストは、アップルが今夏にもiPhoneの新機種を発表すると予想。しかし、同社はこの件について口を閉ざしている。

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