有機ELテレビの大型化・量産化の技術確立=セイコーエプソン
[東京 18日 ロイター] セイコーエプソン(6724.T: 株価, ニュース, レポート)は18日、有機ELテレビの大型化と大量生産に適した製造技術を確立したと発表した。有機ELパネルの製造にあたり、同社のインクジェットを利用してガラス基板に有機材料を塗布する技術で、従来の製造方式よりも工程を減らせるほか大型の設備も必要なく、低コストで生産できるとしている。
有機ELパネルの大型化には、製造技術の開発や有機材料の長寿命化が課題。製造技術は、真空の設備の中で有機材料を蒸発させて基板に吹きつける方式のほか、有機材料をインク化して基板に塗布する方式がある。真空蒸留の方式は工程数や設備の面でパネルの大型化は困難とされているが、セイコーエプソンはインクジェット技術を使って有機材料を均一に塗布できることを立証した。14インチパネルで実現したが大型パネルにも応用可能という。
一方で、大型の有機ELテレビの商品化に有機材料の寿命は1万時間以上が必要とされ、材料メーカーの技術革新が待たれる。セイコーエプソンでは、材料開発は2010年頃に実現するとみており、2012年頃には同社の製造技術を使った大型の有機ELテレビの大量生産が可能と見通している。
有機ELパネルは、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)とサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)傘下のサムスンモバイルディスプレーが製品化している。ソニーは11インチテレビを販売し、サムスンは携帯電話用のパネル事業を展開しているが、いずれも製造方法は真空蒸留の方式で、中小型パネルの生産にとどまっている。
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