訂正:インタビュー:イー・モバイル、今期後半に黒字化=イー・アクセス
[東京 2日 ロイター] イー・アクセス(9427.T: 株価, ニュース, レポート)の千本倖生会長は2日、ロイターとのインタビューで、持分法適用会社のイー・モバイルについて、2010年3月期の下期に最終黒字化が実現するとの見通しを示した。携帯事業は07年3月の営業開始から初の黒字化の道筋がみえてきているという。
また、ADSL事業者のアッカ・ネットワークスの吸収合併では、5年間で70億円のコスト削減効果という目標をさらに上積みしたいと語った。
自身が会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるイー・モバイルは、07年3月にデータ通信サービス、08年3月に携帯電話サービスを開始して以来、先行投資がかさんで赤字が続いてきた。09年3月期は売上高614億円、営業赤字368億円(訂正)、当期損失440億円。今期も、売上高1300億円、営業赤字30億円、当期損失117億円を計画している。
千本会長はイー・モバイルの今期の業績について「EBITDA(利払い・税・償却前利益)ベースではすでに月次ベースで黒字化している」と指摘。当期純損益についても「今期の後半には黒字化にいけそうな、かなり高い確証がある」と述べた。
09年3月期の加入者は141万件(5月末は158万件)で、今期は100万件の純増を計画。千本会長は、市場が飽和状態の携帯電話契約の獲得競争に参加するのではなく、これから拡大が期待できるデータ通信の市場を積極的に取り込んでいくことで100万件の純増を達成していく考えを示した。
イー・モバイルは、低価格パソコンとデータ通信カードをセット販売して契約を増やしてきた。これに加えて、台湾パソコン大手エイサー(2353.TW: 株価, 企業情報, レポート)との連携で、携帯回線の通信機能を内蔵した小型ノートパソコンの共同販売に乗り出している。千本会長によると、通信機能を内臓型したパソコンを共同販売する構想は、エイサーの他にも数社と協議をしているという。
イー・モバイルは、イー・アクセスが38.3%、ゴールドマン・サックスグループが35.7%、タマセックが8.3%、その他(東京放送ホールディングス(9401.T: 株価, ニュース, レポート)、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)など)が17.7%の資本構成。2011年3月期にも通期黒字化の可能性が高まるが、千本会長は、その後のIPOについては「当然、考えている」と述べた。
イー・アクセスは、08年9月にアッカ・ネットワークスを子会社化。吸収合併は6月25日に完了した。千本会長は「(買収・合併は)うまくいっている。アッカの人たちとの日本的な人間関係もいい。増収(統合によるコスト削減)効果もだ」と語った。設備の集約や運用の効率化によって統合効果は昨年9月から5年間で70億円のコスト削減を見込んでいるが、千本会長は「もう少し上の数字をねらってもいい」との意向を示した。
*2日に配信した以下の記事で、本文2段落目の09年3月期の営業赤字の数字を「30億円」から「368億円」に訂正します。
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