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極端な円高想定せず、海外勢は早期の日銀緩和を予想=MS証券の投資家調査
2014年2月12日 / 10:08 / 4年前

極端な円高想定せず、海外勢は早期の日銀緩和を予想=MS証券の投資家調査

[東京 12日 ロイター] - モルガン・スタンレー証券が先月、国内外の投資家に行ったアンケートによると、ドル/円が極端な円高になるとみている回答者はほとんどいなかった。インフレ期待についても前向きだった。総じて海外投資家は日本の投資家に比べて日銀が早期に追加の金融緩和を行うと予想している。日本は「危機」局面からは脱却しているが、「怠惰」な局面に入っているとみる回答者も多かった。

<ドル/円は6月末まで100円超との回答が多数>

モルガンスタンレー証券は、日本を事業拠点とする回答者および海外を拠点とする回答者のほぼ3分の1に当たる247の投資家から回答を得た。この調査を行った1月27日の週は、ドル/円の平均水準が102.50円だった。

今年6月末までのドル/円レートについては、極端な円高になるとみている回答者はほとんどいなかった。回答者10人中9人の割合で、100円を上回る水準で推移すると予想した。

ドル/円レートにおける最大のリスク要因は、世界的なリスク環境を上げる回答者が多かったが、2番目に大きなリスクについては見方が分かれた。日本の投資家は米国の経済成長を上げる一方、海外投資家は日銀の金融政策を重要な要因とみている。

また、海外投資家は、日本の投資家に比べ、日銀がより早い時期に追加緩和を行うと予想している。海外投資家は4人中3人の割合で14年上半期と予想しているが、日本の投資家の多数は第3・四半期(7─9月)か第4・四半期(10─12月)と予想している。

<コア・インフレ率は1.2─1.5%を予想>

コア・インフレ率(生鮮食品を除く全国ベースの消費者物価指数)については、向こう1年間で1.2─1.5%のレンジにとどまると予想されるという。また3人中2人以上の回答者が、1年で少なくとも1.2%以上になると予想している。

また、海外投資家は、アベノミクスの「第3の矢」である成長戦略が14年上半期のドル/円レートに与える影響を、より懐疑的にみているという。「第3の矢」が向こう数カ月でドル/円レートに影響するとみている海外投資家の割合は、日本の投資家のほぼ半分にとどまった。

<日本経済は「危機」脱出、「怠惰」との回答も>

日本経済がCRIC(危機、反応、改善、怠慢)サイクルのどの局面にあるかという質問に対しては、「危機」局面にあるとみている回答者は数%にとどまった。

CRICサイクルは、モルガン・スタンレーの日本経済担当チーフエコノミスト、ロバート・フェルドマン氏が提唱している理論。人間や会社、国家は危機に直面すると、反応して危機を和らげ、改善をもたらすが、改善後は怠慢が発生して再び危機に陥るという。

日本経済は危機局面を抜け、「反応」局面にあるとみる回答者は約30%近く、「改善」局面にあると答えた回答者は約40%に上った。ただ一方で、30%弱の回答者が、改善の次の局面である「怠惰」に入っていると答えている。

杉山健太郎

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